コラム - 人材育成のルール

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人材育成のルール

妖怪ウォッチに隠された心理テクニック

一旦ごめん、ムリカベ、さかさっ傘、ぎしんあん鬼、バクロ婆・・・

これなんだか分かります?


小学生が、これを聞けば、90%以上の子供たちが分かると思います。

小学生を中心とした世の子供たちの間では、

今、「妖怪ウォッチ」なるものがめちゃくちゃ流行っているらしいです。


「妖怪ウォッチ」とは、ニンテンドー3DS用ゲームシリーズで、

うちも先日、息子(小4)にせがまれ、しぶしぶ買わされました。

コミック、テレビアニメとタイアップして、

すごいブームを巻き起こしているそうなんです。


8月2日にバンダイが発売した妖怪ウォッチの玩具は、

予約が殺到し、店舗によっては千人を超える行列もできたとか。


冒頭で紹介したのは、その「妖怪ウォッチ」に登場する

妖怪のキャラクターたちなんです。

なぜ、妖怪のウォッチ(時計)なの?とかってことは置いといて

本日のメルマガでは、その妖怪ウォッチを参考に、

精神的にストレスを感じてしまったときの対処法について

お伝えしたいと思います。



自分の思い通りにならなかったり、つい考えすぎてしまったり、

そんなことから精神的にストレスを感じることって、

結構多いんじゃないでしょうか。

例えば、上司であれば、部下がこちらの指示通りに動いてくれないとか。


妖怪ウォッチには、「ムリカベ」なる妖怪が登場します。

妖怪ぬりかべのパロディでしょうね。

人間が、この妖怪に憑りつかれると、どうなるか?

なにか人から頼みごとをされても、

「むり~」と言って拒絶するようになってしまうんです。

自分の意思とは関係なく・・・。

「今度の日曜日、BBQやるからおいでよ」「むり~」、

「これ教室まで運んでおいてよ」「むり~」、

と言ってしまうんです。恐ろしい妖怪です。

メルマガではなかなかお伝えしにくいんですが、「むり」の言い方が、

これまた人の癇に障る言い方だったりします。

文字で表記するとすれば、「むぅぅりぃぃ~」って感じでしょうか。


また、バクロ婆(ばぁ)に憑りつかれた人は、

言ってはいけない他人の秘密を、ばらしてしまいます。

これまた恐ろしい妖怪ですね。


その他にも、憑りついた人のやる気を奪う刀の妖怪、ダラケ刀、

人を不良にさせる、グレるりん(グレムリンのパロディでしょうね)

人を眠らせなくさせる一つ目の女性妖怪、フゥミン

憑りついた人を後ろ向きにさせてしまう蚊の妖怪、ネガティブーン、

などなど・・・。

妖怪なんで、悪いやつばかりかと思いきや、

取り憑いた人を絶好調にしてくれる蝶の妖怪、ぜっこう蝶、

人を熱血にさせる妖怪、メラメライオンなんてのがいたりします。

(今回のメルマガを書くために、子供にヒアリングしたり、

ネットで調べたり、いろいろ情報を集めました(笑))


よくこれだけ考えられるものだと感心してしまいます。

が、よく考えたら、現実社会に存在する人間ばかりなんですよね。

それが、アニメの世界では、全て妖怪のせいなわけです。

言うこと聞かないにも、ムリカベのせいであり、

口が軽いのもバクロ婆のせいなんです。


こうした妖怪ウォッチの影響を受けた子供たちが、

現実の世界でどう考えるか?

例えば、お願いを聞いてもらえなかったら、

「あっ、この子はムリカベに憑りつかれているんじゃないか」、

自分がだらだらして、なかなか宿題に取り掛かれなかったら、

「あぁ、いま僕はダラケ刀に憑りつかれつかれているのかなぁ」、

なんて考えるようになるのではないでしょうか?


実際に、うちの息子も言ってました。

「夏休みに入ってからダラケ刀に憑りつかれた」って。


子供たちに妖怪ウォッチが受け入れられているのは、

このあたりにあるような気がします。

きっと子供たちも現実社会で、

こうした友達がいたりで、自分自身がそうなってしまったりで、

さまざまなストレスを感じているのではないでしょうか。


で、この妖怪ウォッチ的発想法、ストレスを解消と行かないまでも、

軽減するのに使えます。

やる気のない部下で悩んでいる上司であれば、こう考えるのです。

妖怪ウォッチ的に。

「ひょっとしたら、あいつは、妖怪に憑りつかれているんじゃないか」って。

まぁ、実際に口に出して、「お前は、妖怪ダラケ刀に憑りつかれているなぁ」とか、

って言っちゃうと部下から「なに言ってんすかぁ」って馬鹿にされるはずなんで、

あくまでも心の中で思うのは言うまでもありませんが。


あくまでも、目的はストレスを軽減するため。

そのために、一旦「部下が前向きに仕事しないのは、

あいつが悪いわけではない、

まして上司である私がが悪いわけでもない。

そうさせてしまっている何かがあるんだ」と考えてみるのです。


問題が発生したときに、自分の責任でこうなった、

自分が悪いからこうなったと考えるのが「自責」。

自分は悪くない、周りの人たちの責任でこうなった、

あいつらが悪いからこうなったと考えるのが「他責」。

このどちらでもないってことです。


自責で考えすぎてしまう人は、本当にストレスが溜まります。

何もかも自分が悪いわけですから。

逆に他責で考えてしまう人は、成長がありません。

何もかも自分は悪くなく、周りの人たちが悪いわけですから。

だから、このどちらでもなく、

「あの人が悪いわけでも、自分が悪いわけでもない」と考えてみるって

大事なことなんです。


「自分のせいでも、他者のせいでもない。

問題が発生したのには、そうなってしまうなにか他の原因がある」って考え方。

私は、これを「事責(ことのじせき)」って呼んでます。

人が悪いのではなく、そうなってしまう「事」が存在するってこと。

例えば、仕事のやり方だったり、職場の環境だったり、教育の仕方だったり。

もちろん、自己成長を促すためには、自責で考える必要はありますが、

それでストレスが強まってしまうようでは、本末転倒です。


こうした発想法を一つ持っておいて、

ストレスを感じないようにしたうえで、

その「何か」を取り除くようにあとは努力をすればいいんです。

ストレスを感じないようにして、そのうえで「自責」で考えればいいんです。

「他責」は絶対にダメ!


ちなみに、ムリカベの場合は、「反対の言葉」を言うと取り除くことができます。

「BBQに一緒に行かないで」「むり~」

「これ教室に運ばないで」「むり~」って。


どんな問題や悩みもきっと解決する方法はどこかにあるはず。


ちなみに、私が憑りつかれていると思われる妖怪は、

あせっか鬼ですね。

憑りつかれると汗が止まらなくなるらしい。

電車に乗ってっても、たぶん私だけです、憑りつかれているの。

まぁ取るに足りない問題ですね。

しかし、どうしたら退散させられるんだろう?


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