「しかない」って、いっちゃダメ!
本日は、愛知県三河地方の会社で「新任管理者」の方々を対象とした2日間研修の初日。
タイトルとしては、「新任管理者研修」ではありますが、
内容は、ほぼ問題解決力を高めるというもの。
仕事は問題解決の連続。
だからこそ、問題解決力を高めれば仕事力も高まると言えるでしょう。
現実を正しく把握する力、問題の原因を追求する力、
どうしたら解決できるのかアイデアを出す力、
未来を予測する力、人の本音を引き出すコミュニケーションの力
などなど・・・。
論理的に考えながら、ひらめき力を発揮し、
問題を解決できるアイデアを生み出していく。
こんな力が高まれば、高い質の仕事ができるようになるのです。
では、この問題解決力があるかどうかはどんなことで判断できるのでしょうか?
問題解決力のない人は、こんな言い方をします。
たとえば、こんな感じ。
「この問題を解決するには、取引先に値段下げてくれって頼むしかないです」
「この問題を解決するには、社長に直談判するしかないですよ」
など、解決策を出す時に、「~しかない!」という言い方をするのです。
いろいろな方向から考えた上で「しかない」ならいいのですが、
大方の場合、この表現をする人は、
あまりいろいろ考えてこの発言をしていないケースが多いようです。
問題解決力を高めるとは、この短絡的な「しかない」という表現ではなく、
「この視点から考えたら、こういう策が考えられる、
また違った視点から考えたら、別にこうした案も考えられる」、
と言うように、多面的な視点で考えた上での発言が
できるようになると言うことだと考えています。