コラム - 人材育成のルール

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人材育成のルール

プレゼンで、こんな間違いをしていませんか?

「では、今から『東南アジアにおける識字率』についてお話をします。

東南アジアでは、識字率はまだまだ低く・・・」


「では、今から『方針管理の目的』について説明します。

方針管理の目的は・・・」


「では、今から『この製品の利点』についてお伝えします。

この製品が手元にあれば・・・」

などなど・・・。


プレゼンテーションや営業マンの商談、会議などの場で、

今から話をするってときに、

こんなふうに伝えてから始めるケースって

まぁ普通にあると思います。


この話に始め方、

特になにか問題があって、

絶対にダメってわけではないんですが、

もっと分かりやすく話をするコツがあります。


そのコツを、冒頭の事例でお伝えしましょう。

『』の中が、今から話をするテーマなわけですが、

冒頭の事例では、それを伝えてからすぐに、

そのまま続けて、テーマについての本題に入っています。

そうではなく、今から話す、テーマを伝えたうえで、

本題に入る前に、ワンクッション入れていただきたいのです。

どんなワンクッションを入れるか?


例えば、こんな感じ。

「では、今から『東南アジアにおける識字率』についてお話をします。

具体的にはどんなことを皆さんにご理解いただきたいかといいますと、

東南アジアにおける識字率が現状どれぐらいのものなのか、

低いのは予想がつくと思いますが、どれぐらい低いのか?

ということです。

またなぜ、そのような低さになっているのか?

その理由についてもお伝えしていきます。」


とか


「では、今から『この製品の利点』についてお伝えします。

この製品を使っていただいたら、

どんなことができるようになるのか、

あなたの生活がどのように変わるのか、

そんなことをお話していければと思います。」


というように。


何が違うか、お分かりいただけましたでしょうか?


テーマを「識字率」とか「利点」というように

体言止めで伝えるだけではなく、

そのテーマに関し、

口語調というか、少し砕けた表現で、

具体的にこれからどんな話をするのかを

伝えるわけです。


ちょっと手間暇かける、ってことですね。

いろいろな方のプレゼンを聞いていて、

意外とやれてそうで、

やれてないことなんじゃないかと思っています。


なぜテーマを伝えるだけではいけないのでしょう?

体言止めになっているテーマだけを聞いても、

プレゼンを聞く側からすると、

今から自分はどんな話を聞かされるのかが、

イメージしづらいからなんです。


パワーポイントを作成して、

プレゼンテーションを行う場合は、

こうした傾向が強くなりますね。

決して、パワーポイントを作るなってことではないですが・・・。


分かりやすい説明の一つの条件に、聞いている相手が、

「今から、自分はどういう話を聞くのかが、事前にイメージできる」、

というのがあるのです。


『方針管理の目的』について話をします。

と言われれば、聞いている側は、

「あぁ、今から方針管理の目的について話をするんだなぁ」

って、分かるじゃん、って思われるかもしれません。

もちろん、そうでしょう。


でも、そこでちょっと手間をかけて、

ワンクッション入れる。

それだけで、これから「自分が聞くこと」を

イメージしやすくなるんです。


繰り返しになりますが、次のようにちょっとだけ

手間をかけてみてください。


「では、今から『方針管理の目的』についてご説明申し上げます。

内容としては、

なぜ、我々として方針管理を取組まなければいけないのか、

方針管理によってどんな会社を作りたいと思っているのか、

そのあたりのことをお伝えして、

皆さんにご理解をしていただきたいと思います。」

というように。


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