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意外に難しい、問いかけるということ。

●人材育成で大切なこと。でも・・・

昨日、組織風土の活性化支援で伺った会社でのこと。

テーマは、「OJTでの人材育成をいかに行うか」。

オリジナルのワークを盛り込みながら、進めて行きました。

その中で、人材を育成するために、ということで以下のことを強調しました。



「OJTで、教育をしていくなかでも、

ただ単に『こうして、ああして、次にこうして』とやり方を伝えるだけではなく、

考えさせるために『問いかけ』を増やそう。

先輩や上司が、問いかけて考えさせることが人材育成には、非常に重要』。



が、しかし、この問いかけるということが、

従来指示命令ばかりをしてきた先輩や上司には、

なかなか難しいのだなぁということを実感。




●なぜか違和感があるんです


どう実感したかというと、こんな感じ。


OJTのロープレの場面でした。

私:「作業をし終えた後輩や部下に、やってみてうまくいったこと、
   
   いかなかったこと、さらに、その原因を問いかけることで、

   言わせてみましょう。

   そうすることで、経験から学ばせることができるようになります。

   まず、『自分なりにしっかりできたと思えることはどんなこと?』って聞いてみて!」


先輩社員:「はい、分かりました。
   
    (かなりはにかみながら)

     『えぇ~、では、○○君、今作業を進めてみて、
 
    しっかりやれたことと、やれなかったことを挙げてみてください』


あれ?

「挙げてみてください・・・?」


これって、問いかけ、じゃないですよね。

「挙げてみてください」であれば、これは指示です。


確かに、部下から返ってくる答えは同じかもしれません。

確かに、考えさせていることにはなるかもしれません。



でも、でも、なぜかそれが指示であって、

質問じゃないことに違和感があったんです。


何でしょう?この違和感。



●疑問文が言えない


いつも、指示をしている人にとっては、「問いかける」ことが

できなくなっているのかもしれません。


「問いかけ力(りょく)」は、上司の人材育成力には必須の力だと思っていますが、

意外にも、日本語として疑問文を口にすることが難しいという状況があるのかもしれません。


ちょっとした気付きでした。



●やっぱり問いかける癖付けを!


人材育成する立場の人は、

やはり「気付いた点を挙げてください」と指示命令系で言うのではなく、

「どんな気付きがあった?」と疑問形を言えるようにしたほうがいいでしょう。


なぜなら、問いかけて考えさせる癖をつけてほしいから。
   

難しくても、少しずつでもいいから問いかけられるようになっていきましょう。

問いかける癖をつけることで、コミュニケーション力も、問題解決力も

人材育成する側もされる側も高めていくことが出来ます。     



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