収益性+社会的貢献=マイクロファイナンス?
2009年12月15日 ワールドビジネスサテライト
「マイクロファイナンス」より
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/
宇井コメント:
マイクロファイナンスという言葉をご存知でしょうか?
一言で言うと、主に発展途上国の貧困層の事業者や生活困窮者
に融資を行う金融サービスのことです。
特徴は、投資家の出資額が少額ということ。
もちろん投資ですから、リスクは伴いますが、平均的な利回りが2%程度とのことで、
銀行の定期預金よりは、はるかに高利回りですね。
このマイクロファイナンスの特徴は、投資先が“貧困者”“生活困窮者”が対象ということ。
たとえば、こんな感じです。
①日本のマイクロファイナンスの投資ファンドが、投資家から小口の投資を募る。
②それを発展途上国のマイクロファイナンス(金融機関)へ出資。
③発展途上国のマイクロファイナンスが貧困層の事業者へ融資。
④事業者はその融資を元手に事業を拡大。
⑤事業からの収益でマイクロファイナンスへ返済。
⑥最終的には、日本の投資ファンドが投資家へ分配。
※融資に当たっては、事業採算性の見極めをし、
融資後も生活相談に乗るなどしているとのこと。
それによって、貸倒率は2%程。
一般市民にしてみると、小口の投資で「収益性+社会的貢献」が
実現できるということで、関心は高まっているようです。
事例1
・カンボジアの「サミック」というマイクロファイナンス。
・豚の家畜農家に$2,000を融資。
・新たにアヒルの飼育を事業化。
・家畜農家の収入倍増。
また、ニュースの中では、カンボジアなど発展途上国だけではなく、
日本国内でも、不景気の中、このマイクロファイナンスの仕組みが
求められるようになっている、と伝えていました。
事例2
・一般市民が、マイクロファイナンス機関の「一般社団法人生活サポート基金」に小口出資。
生活サポート基金
http://www.ss-k.jp/
・生活サポート基金が生活困窮者へ融資。
※生活サポート基金は、融資だけにとどまらず、家計簿などの提出を義務付け、
生活指導を徹底して、貸し倒れを防いでいる、とのことです。
以下、番組を見ながら書いたメモです。