織田信長タイプの上司とどう付き合うか?①
「織田信長」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?
威圧的で、断定的なものいい。
厳しいけど、仕事はできる。
仕事ができない部下が嫌い。
プロセスよりも結果重視。
仕事のためなら情を捨てられる。
革新的で、前例にとらわれない。
とにかく怖い・・・。
などなど。
仕事でも、実在の織田信長までは至らないまでも、
「織田信長タイプの上司」っているものです。
私がお付き合いさせていただいている企業にもそんな社長や上司がいます。
そして、その上司との付き合い方を間違えて苦労している部下の人たちがいます。
そういう部下の人たちを見て、こんな風につぶやいています。
「(織田信長タイプの)あの社長に、ここでそれを言っちゃあ、
社長を怒らせるだけなのに・・・」とか、
「あの社長に、なぜ順序立てて言うのかな?
あの社長は、結論から言わなきゃ、それも一言で。
そうしないとイライラさせちゃうじゃん」
「言い訳しちゃだめだって。とにかく素直に謝ればいいんだから」
って。
ということで、そんなかわいそうな、じゃなかった鍛えられている部下の方々のために、
歴史小説の中から、織田信長タイプの上司への付き合い方のヒントを紹介していきたいと思います。
司馬遼太郎 「覇王の家(上巻)」より
「信長にとってどういう人間に価値をみとめているかといえば、『備前老人物語』という古い書物に、
『惣(そう)じて人は、心と気とをはたらかすをもって善しとす』
という意味のことを信長がいったということになっている。あるとき信長が居室にいた。
小姓をよんだ。よんだが、べつに用はないといってさがらせた。また別の小姓をよんだ。
これに対しても同様、用はないからさがれ、といった。さらに別の小姓をよび、おなじことをいった。
その小姓はさがるときに、畳の上に塵(ちり)が落ちているのに気付き、
それをそっと袂(たもと)に入れてさがった。
「あれが武辺(ぶへん)というものだ。その心づかいしおらし」と信長はほめたという。
以上
信長タイプの上司、
とにかく細かいことに気づく部下が好きなんです。
言われて、動く部下は嫌いです。
信長タイプの上司には、
細かいことに気づき、それを行動に移していくことが大切ですね。
マナーに厳しいのもこういう気持ちからなんでしょう。
追伸:
以前勤めていた会社の上司が信長タイプでした。
お客様と自社の会議室で打ち合わせしたとき、
その部屋の床に落ちていた紙クリップを拾わずに、叱られた記憶がよみがえりました。