コラム - 仕事のルール

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仕事のルール

雑談は仕事力を高める

先日(1月24日)、
「新入社員のための問題解決の進め方研修」で
伺った大阪のとある企業。

今年で3年目のご支援になります。

参加者は9名の新入社員。

男性5名、女性4名。

男性の社員さんは、
沖縄出身の方もいたりしたのですが、
女性4名は、全員が大阪出身。

で、この大阪女子4名のやり取りが、
たまらなく面白かったのです。

あまりに面白かったので、
今回はそれをネタにお届けます。
内容は他愛もないです、軽いです。

研修中は、講師の私からの問いかけに対しては、
至って普通の受け答えをされていました。

が、面白かったのは、お昼休み中の会話。


聞こうと思って聞いていたわけではありません。



ただ、それ程広くはない研修室でしたので、
同じ部屋にいれば、聞き耳立ててなくても
自然に耳に入ってくるのです。


企業さんに出していただいたお弁当を頂き、
PCを開いてメールチェックをしていたのですが、
どうしても会話が耳に入ってくる。


ただ、途中から聞かなきゃ損ぐらいの気持ちになり、
あたかも仕事してる体で聞き入ってました。



20代前半の生粋の大阪人女性が雑談をすると
単なる雑談が、こんな面白いものに
なるのかと!



まるで吉本新喜劇か、上方の漫才かコントを
ただで見せてもらえているような得した気分。

申し訳ないのは、これだけ面白いといっておきながら、
その会話をこのコラム上で再現する能力が
私にないことです。


少しだけ思い出せる範囲で、
お伝えするとこんな感じ。


新人Aさん:室長の○○さんがな、この前、教育ちゅうてな、
                   なんか侍(サムライ)の動画見せてくれてん。
新人B、C、Dさん:あぁ~!
新人Aさん:なんで、それでみんな分かんねん。
新人Bさん:○○さん、みんなに見せてんちゃうん。


(中略)


新人Bさん:みんな、私が髪の毛、切ったこと、
                  気付いてくれてへんやろ。
新人Dさん:髪の毛、切ったん?
新人Aさん:かわいいな。
新人Cさん:いやな、なんかさぁ、
                  毎日ストーリーでこの髪だるい、できひん、
                  とかずっと言っているからな、
                  なんかそれで知った感あってな。


すみません、これ以上思い出せません。


それと、多分当日の面白さの1%も
伝わらないと思います。

多分、大阪弁も間違っていると思います。
その辺はご容赦ください。


まぁ、こんな他愛もない会話が30分ぐらい
続いたと思ってください。


しかし、なんかテンポがいいというか、
思ったことがすぐに口に出せるというか、
そういう点でも凄いなぁと感心しておりました。


で、これは私の持論なのですが・・・

『雑談は仕事力を鍛える』、
と思っています。



具体的にどういうことかといいますと・・・

仕事における大事な能力として、

『自分の考えていること、思っていること、
感じていることを言葉にできる力』

があると考えています。

この「自分の考えていること、思っていること、
感じていることを言葉にできる力」は、
力ですから、筋力と同じで鍛えれば強くなりますし、
使わなければ衰えていきます。

そう、この力が、雑談によって鍛えられると思うのです。

先ほどの会話でも、他愛もない内容ですが、
自分の考えを伝えています。


大阪人だからかもしれません、
同期同士だからかもしれません。

でも、こうして自分の考えを伝えられる力は、
雑談によっても培われていくのではないかと考えています。


もちろん、雑談だけで、
仕事において「自分の考え、想い、感情」を
伝えられるようになるかといえば、
それだけではないでしょう。


安心して伝えられる風土も必要です。
心理的安全性を担保できるだけの人間関係も
必要でしょう。

それと、訓練方法としては、雑談ではなく、
日記に「自分の考えていること、思っていること、
感じていること」を書くことで鍛えられもします。


ただ、せっかく研修という人が集まって
コミュニケーションが取れる場がありながら、
その休憩中にスマホやっているか、寝ているか、
という会社も実際にあります。

そして、そういう人が、
研修内容に関して、講師の私に質問を投げかけたり、
意見を伝えたりするかといえば、
それはまずありません。

(そして、だいたいアンケート評価が低い(^_^;))


やはり、休憩中に雑談が多い企業の社員さんの方が、
圧倒的に講師に対する質問の数や意見の数は多いです。


私の肌感覚だけで、具体的なデータで
示せないのも申し訳ないですが、
事実そうなのです。


気軽に自分の考え、想い、感情をいいやすい雑談の場で、
それらを伝える力を鍛える。


ということで、ぜひ職場での雑談に対する
許容範囲を広げていただけてもいいかなという話でした。

今回はちょっと軽いネタでした。


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