リーダーがリーダーシップを発揮するために必要なこと
先週の三連休、大阪府の吉村知事が、
「大阪~兵庫間の往来を自粛してほしい」旨の
要請を出しました。
その後、とあるマスコミの報道を見ていると、
街頭インタビューの映像として、
以下のようなコメントをした人の
映像ばかりを流していたのです。
「急でびっくりしましたけど、
そこまでしないといけないのかなと思いますけどね」
「1週間前に姫路セントラルパークに遊びに
行くと決めていたんで、自粛って言われても、
行きます」
「それほど気にすることないと思うんだけどね」
・・・
こんなコメントの映像ばかりを集めて、流したら、
「みんな大したことないと思っているんだな、
自分も自粛せずに遊びに行こ」
と考えてしまう人が出てきかねません。
街頭インタビューに答えた人は、決して、
みんながみんなこうした批判的な意見の
人たちばかりではないはずです。
街頭インタビューをしている中で、
「知事がそう言っているんだから、
自粛したいと思います」
とか
「今が耐え時なんでしょう。
皆で耐えて爆発的感染を防がなければいけません」
と答えた人もいるはずです。
そうした意見を取り上げず、
批判的な意見ばかりを編集して流す某マスコミ。
これでは、知事が一生懸命訴えても、
大阪府民の行動を促しにくくなります。
リーダーが発信したことに関して、ちゃんと
「リーダーがこう言っているんだから、
その通りにしっかりやろう」
と言ってくれる人が組織内にいると
組織はうまくいくと考えています。
今回の例で言えば、吉村知事は大阪のリーダー、
そのリーダーが発信したことに対して、
マスコミが批判的な報道をするのではなく、
肯定的な報道をしていたら、
吉村知事はリーダーとして、
大阪府民の行動を促しやすくなったでしょう。
メンバーにより良い行動を促す力が
リーダーシップだとすれば、
そのリーダーシップを発揮しやすくなったはず。
例えば、会社組織でいえば、
組織のリーダーが「○○しよう!」と
メンバーに方針なり行動を伝えたとします。
ところが、リーダーがいない場で、
中堅社員あたりが、若手社員を集めて、
こんなことを言ってしまったら・・・
「うちのリーダー、現場のこと全然分かってねぇよな。
○○しようって言ったって、できるわけないじゃん、なぁ」
特に若手社員に影響力を持つような
リーダーに次ぐNo.2的な存在の社員が
こんなこと言ってしまったら、
恐らくリーダーが示した方針は実現されないでしょう。
人間、易きに流れますから、若手社員も、
こう言ってしまうはず・・・
「そうっすよねぇ~、できないっすよねぇ」と。
そうではなく、リーダーが言ったことに、
「○○するのは確かに難しいけど、
皆でとにかくやれることやろうや」
とNo.2が言ってくれたら・・・
リーダーは、リーダーシップを
発揮しやすくなります。
で、今回、東京の小池都知事から出された
今週末の外出自粛要請。
マスコミがどんな報道をするのか。
相も変わらず某マスコミは、
自転車での花見なら大丈夫だの、
スキューバダイビングは穴場だの
と流してますね。
ただ、それなりに若者の外出に対する警告を
発している感はあります。
この1週間で危機感が高まっている表れでしょうか?
追伸
先ほど(3月27日14時ごろ)、
とあるところから電話で
仕事の打診をいただきました。
「宇井さん、急で申し訳ないですが、
4月○日、○日、○日で新入社員研修の講師を
お願いできないですか?」
理由は、決まっていた講師の方が、
コロナ感染者と接触をされ、
自宅待機になったからとのこと。
(残念ながら日程が合わず、
お請けすることができませんでした。)
しかし、自分が感染していなくても、
感染者と同じ集団にいたことで、
仕事ができなくなる・・・
この確率って今後ものすごく
高まっていくのでは・・・?
更なる恐怖が襲ってきました・・・。