ものづくりという言葉を使うな
あなたが、最近、よく使う言葉ってなんですか?
以下のグラフは、昨年末(12月29日)のテレビ東京「カンブリア宮殿」で、
提示されたグラフで、
日経新聞で「ものづくり」という言葉を使った記事が
どれだけあったかを示しています。
このグラフを見る限りでは、2000年代に入って急激に増えています。
司会の村上龍の分析によれば、このグラフを意味するところは、こうでした。
「ダメになったから言い出した」。
2000年代になって日本の「ものづくり」が競争力を失い始め、
その危機感の表れとして、「ものづくり」という言葉をしきりに使うようになったのだと。
つまりは、このグラフが示すものは、
村上龍曰く、日本のモノ作りが危うくなってきた証拠ということなんですね。
さらに納得感を増すように、こんなことも言っていました。
「昔、町内会が盛んで孤独死なんてなかったころ、
“絆”なんて言葉誰も言わなかった」。
う~ん、確かに一理あるような気はします。
もちろん、「ものづくり」という言葉そのものが、普及しておらず、
2000年代になって普通に使う言葉になったから増えたという、
当たり前の事実はあると思います。
が、とりあえず、村上龍の言うことを鵜呑みにして考えるとしたら、
冒頭の質問にはどう答えるでしょうか?
一つ思いつくのが、「感動」ですね。
会社組織の中でも、最近しきりに「感動」という言葉が
使われているように思われます。
そう言われてみれば、会社組織や普段の生活の中で
「感動」することが少なくなっているのかもしれません。
私だけの歳のせい?感受性が鈍っているから?
と言いつつ、実は、ここ最近、クライアント先に「感動」をテーマに
取り組んでもらっていることがあります。
ここではまだ書けませんが、紹介できるようになったら、
改めてご紹介していきたいと思います。