侍ジャパンに学ぶ~他者視点の目的が人を強くする
先日(3月5日)、日本テレビ系列の
「世界一受けたい授業」という番組で、
WBCの開催に向けた特番が組まれていました。
ゲストは、前回2023年のWBCで
ヘッドコーチを務めた白井一幸氏。
侍ジャパンにまつわるエピソードを
いろいろと紹介されていました。
白井氏は、現在はメンタルコーチとして、
アスリートなどを支援するお仕事を
されているそうです。
今回のコラムでは、
白井一幸氏が紹介されていた
「侍ジャパンに学ぶ~
勝つために必要な4つのメンタル術」を
ネタにお伝えしたいと思います。
白井一幸氏が挙げていた
『勝つために必要な4つのメンタル術』
は以下の通り。
一応、テレビではクイズ形式になっていたので、
私も、まずはその形式でお伝えしたいと思います。
①「????」という声はいらない
②「??」よりも「??」した時を考える
③「??」を否定するのは禁物
④目標を「???」にする
いかがでしょう?
答えは、
①「諦めるな」という声はいらない
②「失敗」よりも「成功」した時を考える
③「緊張」を否定するのは禁物
④目標を「通過点」にする
です。
それぞれ気になるとは思うのですが、
今回は、④の「目標を通過点にする」に
絞って考察してみたいと思います。
「目標を通過点にする」
どういうことか・・・
白井氏がいうには、
『侍ジャパンがWBCで「優勝すること」は目標。
目標である「優勝」を最終的なゴールにはせず、
その先にある「目的」を目指さなければいけない』
とのことでした。
何のためにWBCで戦うのか?
“優勝するためではない。
その先にある目的を実現するために戦い、
その目的のために優勝しなければならない”、
そう考える姿勢が必要ということです。
ちなみに、侍ジャパンがWBCで優勝するのは
なんのためでしょう?
菊池雄星選手が番組内で語っていました。
「野球人口が減っている中で、
野球をやってみたい、プロ野球選手になりたい
という子どもが一人でも増えたらいい」
これが侍ジャパンがWBCで勝つ目的の一つ。
では、なぜ勝つためには、
「目標の先にある目的を目指す
(=目標を通過点にする)」
というメンタルが必要なのでしょう?
番組で白井氏が話をしていた内容から、
「目的を目指すことで、
目標を目指すだけでは出せない力を
発揮できるようになるから」
ではないかと考えています。
ただ、そのためには、
目的に対する条件があります。
目的を「自分視点」ではなく、
「他者視点」で描くことです。
侍ジャパンのケースで言えば、
「WBCで勝つ目的」として、
選手単位で言えば、
こんなケースだってあったはずです。
「勝って、世界的に名を馳せたい、有名になりたい」
「WBCで活躍して、メジャーリーグに
いけるきっかけをつかみたい」
等々
これらは「自分のため」という
自分視点の目的になります。
自分視点の目的を否定するつもりはありません。
それによって力が出やすくなる状況もあるでしょう。
ただ、それだけではなく、
「野球界のため」、「子どもたちのため」
という「他者視点の目的」を明確にし、
チーム内で共有してこそ、
目標を目指すだけでは出せない力が
発揮できるようになるのです。
なぜなら、人には、
「他者に対して影響を与えたい」という
根源的な欲求があるからです。
自分が頑張って、成果を出すことで、
人を喜ばせたい、世間を感動させたい、
そんな欲求を持っているのです。
侍ジャパンも他者視点の目的を描き、
チーム内で共有したからこそ、
その目的を実現するために
何をしなければいけないのかを
具体的に考えられるように
なっているのではないでしょうか。
例えば、こんな感じで・・・
プレッシャーがかかる場面で、
そのプレッシャーに押しつぶされるような
姿は見せられない、期待に応えよう、
負けていても最後まで諦めない姿勢を見せよう、
凡打を打ったとしても、全力で走ろう、
とにかく野球を楽しんでいる姿を見せよう、
・・・等々
ちなみに、番組内で白井氏が例として挙げていたのは、
前回大会でのヌートバー選手のプレー。
(※外国人の名前ですが、日本代表の選手でした)
ヌートバー選手がボテボテのセカンドゴロを
打った際、普通ならアウトになる打球でしたが、
全力で一塁まで走り、その結果、
相手のエラーを誘いセーフになった、
そんな事例でした。
目的があるからこそ、取るべき行動が
明確になっている好事例ですよね。
白井氏は
「目的を目指すことが優勝という目標に一番近づく」
とも話していました。
これは企業でも一緒です。
例えば、売上を上げる、利益を出すというのは、
目標であって目的ではないと、
考えられるといいですよね。
何のために売上を上げるのか、
何のために利益を出すのか、
何のために生産性を上げるのか、
そもそも
何のために頑張って仕事をするのか
・・・
売上を上げよう、利益を出そうと頑張るよりも、
その目的を他者視点で描く、
その目的を実現するために何をすべきかを考える。
そうすることで、
社員さんもきっと今まで出せなかった力が
出せるようになります。
ただ、言うは易しで、
これがなかなか難しい。
野球のように勝つことは目標、
子どもたちに野球への憧れを持ってもらうのが目的、
というように分かりやすく描けない。
目的と目標との関係、
目標とそれを実現するための手段の関係
それをどう描いたらいいのか?
申し訳ありませんが、今回は、
ここまでにさせてください。
ここから書いていくと長くなりすぎるので。
目的と目標の関係性、目標と手段の関係性
の描き方については、改めてお話をしたいと思います。
次回、WBCで侍ジャパンが優勝し、
「祝侍ジャパンWBC優勝」というタイトルで
お届けできることを祈って、
まずは3月15日の準々決勝のベネズエラ戦を
観戦して、応援したいと思います。

