違うタイミングで使ってもらえないか?
初めて見ました!
「夕食にパンを食べる人」!
昨夜、以前務めていた会社の仲間3人で、
スペイン料理を食べに行ったのですが、
その中の一人(46歳男)が、
「夕食にパンを食べている」とのことなのです。
思わず「欧米か!」って突っ込みたくなりました。
私の中では、朝食でも基本「お米」なんで、
夕食に、パンを食べるということはあり得ません。
たまに、お客さんがいらっしゃったときなど、
それなりの料理を振舞うので、パンというときもありますが、
普段から夕食でパンを食べるということはないです。
ちなみに、夕食にパンを食べる人って、
日本ではどれぐらいいると思いますか?
「家庭で夕食にパンを食べているのは約2%」
という統計が、「09年度食品ロス統計調査」で出て行ます。
私の友人は、その2%の中の一人ということですね。
パン食ということで言うと、総務省の家計調査によれば、
2011年度、2人以上の世帯の家計で、
初めてパンが、お米の支出額を上回ったそうです。
2011年度家計支出(2人以上の世帯)
お米:2万7,780円
パン:2万8,368円
お米離れが進んでいる結果なのか、
パン食が増えているのかは、この数字だけでは分かりませんが、
パンに合う食文化は増えているようではあります。
例えば、全国に70店舗を展開する「アンデルセン」。
料理に合うパン、特に夕食に食べてもらうパンを開発しています。
併せて、パンと一緒に楽しむ食材をシリーズ化して店舗で販売もしています。
昨日のスペイン料理で、
ガーリックオイルで煮込んだチキンがありましたが、
そのガーリックオイルにパンを浸して、
食べるのが、またえらくおいしかったんです。
確かに、パンに合う食材や料理ってあります。
ちなみに、こちらのお店。
「バル・イスパニア」
朝食だけではなく、夕食にもパンを食べてもらう。
アンデルセンのこの戦略は、
アンゾフの成長ベクトルで言えば、
「市場浸透戦略」ですね。
既存のお客様に、もっと多く消費してもらおう、ということですから。
アンゾフの成長ベクトルについては、
こちらをご覧ください。
「新市場開拓戦略~使い方の提案で市場を作る」
アンゾフの成長ベクトルではなく、
売上の公式で言えば、「買上数量」を増やすということ。
いずれにしろ、そのために必要なのは、
「今お使いのものは、こんな場面でも使えるんですよ。
そのときの使い方はこんなんですよ」と、
「新たな使い道を提案すること」です。
アンデルセンでは、
パンに合うレシピを冊子化して毎月配布しています。
ちなみに、アンデルセンの蔦原浩実取締役は、
先日のWBS(ワールドビジネスサテライト)で
こんなことを語っていました。
「パンを楽しんでいただく楽しみ方をいかにお客様に伝えるか」
「朝はパン食というのが当たり前になってきたが、
なかなか夜にパン食はハードルが高い。
ここには本当に大きなチャンスがある」。
あなたの商品・サービスで、今使われている“時”と
違った“時”に使ってもらうとしたら、どんな時が考えられますか?
その違った“時”に使ってもらうとしたら、
どんな提案をしたらいいでしょうか?