コラム - 経営者へのラブレター

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経営者へのラブレター

ガストの本当の競合は・・・~競合相手を間違えないために

今回は、

「企業にとっての本当の競合とは?」

「競合を間違えること、
 すなわち自社の価値が分かっていないこと」

「競合を見誤らないためにどうしたらいいか?」

というお話をしたいと思います。
※今回は、挨拶文とセミナー案内が長かったんで、
 本文は少々短めです(^_^;)


今月20日、「ガスト」や「バーミヤン」などを展開する
『すかいらーくホールディングス』が、
次のような発表をしました。

「1月から4月にかけて、
現在約150店舗ある24時間営業を全店舗で廃止する。

24 時間営業店舗を含め、
グループの約 560 店舗(ガスト、ジョナサン、
バーミヤン、グラッチェガーデンズ、夢庵)で
深夜の営業時間を短縮する」。


時代の大きな流れを感じますね。


働き方改革を推進する必要性もさることながら、
消費者のライフスタイルが
大きく変わったのだと思います。


我々50代が若かりし頃、
深夜に集い、話をする場の代表格は
24時間営業のファミレスだったと思います。


深夜のファミレスに行くのは、
決して美味しい食事をしたいためではありません。

もちろんお酒を飲むためでもありませんでした。


そう言う意味でいえば、
深夜のファミレスが消費者に提供していた価値は、

「友達と気軽に長時間コミュニケーションが取れる場」

でした。


現代において、若い世代に対し、
この価値を提供しているファミレスの
真の競合相手はどこか?


同じ深夜営業をしている吉野家の牛丼等
飲食店ではないですよね。

そんなにゆっくりと話をすることはできません。


24時間営業のコンビニ? 違います。


現代においてファミレスの真の競合は、

「LINE」

等のSNSツールだろうと思います。


若い人たちにとっては、
ファミレスにいかなくても、
「LINE」で友達と深夜、気楽に長時間、
コミュニケーションが取れてしまうわけですから。


わざわざ外出する必要もないし、
お金もさほどかからない・・・。


若い世代にとっては、夜のファミレスの価値は、
LINEに取って代わられているのです。


真の競合相手を間違えていると大変です。

ファミレスでいえば、自分たちは飲食業なんだから、
「美味しい食事を提供することで競合に勝つ」
なんて思っていたら、見当違いの努力をすることになります。

競合に負けないようにと、相手を研究し、
戦っているうちに、漁夫の利じゃないですけど、
全く違った相手にやられてしまうこともあるでしょう。


競合を間違えないためには、

自社が提供している価値、
言い換えれば、お客様が本当に求めている価値を
明確に定義する必要があります。


深夜のファミレスでいえば、

「自分たちが、提供しているのは飲食ではない、
若い人たちが気軽にコミュニケーションを楽しめる空間だ」

ということでしょう。


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