これならブランデー飲みたくなります!
ブランデースプリッツァーという飲み物をご存じでしょうか?
私は、12月22日のワールドビジネスサテライトを見るまでは、全く知りませんでした。
でも、来年あたりはかなりはやりそうな気配がしています。
●ブランデー、確かに飲まないなぁ
ブランデースプリッツァーとは、サントリーのHPから引用すると、
「ブランデーを炭酸で割って、オレンジなどのフルーツを入れたおシャレなお酒」
とのこと。
そう、サントリーがまた仕掛けているってことですね。
縮小していたウイスキーの需要をハイボールで復活させたように。
間違いなく、ブランデーの需要は減少傾向にあります。
1991年の497万ケースをピークに、
2010年は、83万ケースと、ピーク時の6分の1にまで落ち込んでいます。
サントリーの思惑は、こうです。
「今までのブランデーのターゲット層は、40~50代の男性。
シチュエーションとしては、食後にロックか水割りで、ということ。
それを、ブランデースプリッツァーによって、
ターゲット層を「女性」に変え、食事中に飲んでもらえるようにし、
ブランデーの需要を復活させる」。
●ブランデースプリッツァーとハイボールの違いは
サントリーのHPでは、
「炭酸で割って、オレンジなどのフルーツを入れた」とありますが、
WBSでは、「ブランデーにオレンジやブルーベリーを1日つけて、それを炭酸で割る」飲み方が
紹介されていました。
ブランデースプリッツァー、このフルーツと絡めるのがポイントでしょうね。
もし、単に炭酸で割るという飲み方の提案だけであれば、
まんまハイボールの二番煎じになってしまいます。
あまり話題にもならないというか、
かえって「またか」と嫌悪感を抱かせてしまったのではないかと思うのは、
考えすぎでしょうか?
●マーケティング戦略論でいえば・・・
なお、このブランデースプリッツァーは、
マーケティングの戦略論「アンゾフの成長ベクトル」で言えば、
「新市場開拓戦略」ですね。
既に今自分たちが持っている商品やサービスを、
今まだ使ってくれていない人たちに使ってもらう戦略。
サントリーの担当者の言葉を紹介します。
「なじみの薄いお酒なので、ブランデーを勧めても振り向いてもらえない。
新しいお客に、新しい場所で、新しいスタイルで、提案する」。
●自社商品の価値を見直してみよう
今一度、自分たちの持っている商品やサービスの価値を違う視点から見直してみませんか?
「どうしたら今は使ってくれていないあのお客さんに関心を持ってもらえるだろう?」
「どんな場所で使ってもらったら、新たな価値が生まれてくるだろう?」
「どんなシチュエーションで使ってもらえたら、新たな価値が生まれるだろう?」
こんなことを、組織のメンバーでワイワイガヤガヤやりながら
アイデア出しできたら、盛り上がるし、組織も活性化していきますよね。
既存の商品・サービスですから、開発コストも少なくて済みますし。