「おいしい」を数値化する~なんでも目標数値にできる?!
2011年4月20日の日経MJより。
サントリーホールディングスは「角瓶」や「山崎10年」など
主要5ブランドのハイボールが作れるサーバーを開発した、とのこと。
ハイボールは、一昨年あたりから人気が復活し、昨今では多くのお店で飲めるようになりました。
私も、このハイボールが好きで、生ビールを飲んだ後のちょっと口直し的に飲むことがあります。
ちなみに、生まれて初めて飲んだお酒は、ハイボールでした。
が、このハイボール、出される店によって、結構味が異なったりするんですよね。
妙にウイスキーが濃かったり、逆に、「なんじゃ?」ってぐらい薄かったり・・・。
新たに開発されたハイボールサーバーでは、このウイスキーとソーダ水との割合を最適にして、
提供できるようです。
ちなみに、「角瓶」はウイスキーとソーダーの比率が1対4。
「山崎」が1対3、「ザ・マッカランファインオーク12年」は1対3.5。
比率はサントリー商品のアルコール度数や味などを決める社内専門チームが最適と判断した数値らしく、
「ここまで正確に作るのは人間では無理」とのこと。
それと、数値化ということでいうと、液体に含まれる炭酸密度を、
従来5.3であったのを6.0に高めたらしいです。
つまり、このサーバーの強みは、最も美味しい炭酸密度と、最も美味しい割合で提供できるということ。
開発に当たっては、このもっとも美味しい数値が目標にされていたはずです。
どうしたら、炭酸密度を6.0まで引き上げられるか。
(ちなみに、炭酸密度を高めるには冷却機能の向上が求められます。)
「美味しさ」というのは、主観的なものです。
が、それでも、数値目標にすることができるわけです。
コンサルティングをしている、「それは目標にするのは難しい」といわれることがあります。
例えば、人の成長度合い、組織への貢献度合い、などなど。
確かに難しいのかもしれません。
が、「美味しさ」ですら、数値に表せるのですから、何とかならないものでもないでしょう。
本日、伺った会社でも、このようなことがありました。
ある若手社員の成長度合いを何で測るか、ということになり(もちろん、本人が考えます)、
こんな風にしました。
現場で作業していると、今は、上司から、「もっとこうした方がいい」、「まず先にこれをやれ」等と
指摘(注意?)されることがよくある。
この回数を減らすことを目標にする。
現状何回ぐらい言われているのか、1週間カウントして(現状把握し)、
その後、いつまでに、どれぐらいの数に減らすのか、目標数値を決める、と。
これで成長を測ってみる。まずは、やってみるってことが大事かな、と。
何とか頑張って、目標を明確にした上で、達成してもらいたいものです。