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落合博満的コーチング

確か今年のお正月のテレビ番組だったと思いますが、
ある番組で中日の落合新監督が峰竜太と対談をしていました。

その中で、峰竜太から「今年の夢は日本一ですね」と
言われた落合監督はこんなことを言っていました。

「だからぁ~。日本一は夢じゃないんだって。
現実にあるんだからさぁ。後はそれをとりに行くだけなんだよ。
おれ夢って言葉、嫌いなんだよね
」と。

これって、すごくコーチング的です。

世の中、全てが因果関係で成り立っています。
全ての結果には何らかの原因があります。

ですから、通常は原因があって結果があると考えるのですが、
コーチング的な発想はそうではないんです

。結果が先にあって、その結果を得るために、どうしたらいいのか、
原因を作っていくという思考をするのです。因果関係ではなく、果因関係なんですね。

きっと落合監督の中では、日本一はもう既に現実として結果になってしまっており、
その結果を得るために原因をひとつひとつたどっているのでしょう。

しかも、頭の中には、日本一になったときにどこの球場でどんな風に胴上げされていて、
周りにはどんな選手たちがいて、優勝監督のインタビューではどんなことを話していて、
ビールかけではどこのホテルで誰にどんな風にビールをかけているのかってこと
が鮮明に描かれているのだと思います。

ビジュアルになっているのです、きっと。
ひょっとするともう既に3年後の中日ドラゴンズの姿が描かれているかもしれません。

なぜ、企業がビジョンを描くのかといえば、
それを実現すべく、社員の意識を同じ方向に向かせるためなのですが、
そのビジョンが頭の中でよりビジュアルとして映像かできればできるほど、
人はそのビジョンを夢ではなく、現実として認識しやすくなるのです。


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