チームワークを高める~ベクトル、貢献意欲、コミュニケーション
昨日、伺った会社での話(特に営業部での話し)を少しまとめおきたいと思います。
チームワークを高めることにうまく成功している事例です。
参考になることもあるかと思います。
●ベクトルを合わせるために
・自分たちが何をする会社なのかを明示し、社員に浸透させています。
詳しくは書けませんが、
自分たちのお客様は誰か、お客さまを明確にし、自分たちはそのお客様に何を提供する会社なのか、
を明確にしています。
社員には「○○の専門的ソリューション企業」として、明示しています。
・なんといっても、チームのベクトルを合わせる上で、この会社として大事にすることを
絞りに絞って、明確にしています。
この会社としての価値観の明示と浸透です。
それが昨日のブログにも書きましたが「チームワークを大切にする」です。
ちなみに、専務曰く、「チームワークを大切にできると判断した人だけを採用してきた」とのこと。
価値観の合う社員を採用段階で見抜くのは大変かもしれませんが、
それを実践されてきたということです。
※この「自分たちは何のために社会に存在しているのか(存在意義)」と
「自分たちはどんな考え方、どんな言動を大切にするのか(価値観)」を共有できると
チームとしてのベクトルは合いやすくなります。
●貢献意欲を高めるために
・この会社の特色として、「とにかく一つの案件、一つの問題を個人のものにするのではなく、
営業全体、会社全体の案件とする」という大前提を持っています。
・決して、社員が一人で悩むということはありません。
・具体的には、毎週月曜日の朝7時半から9時までの営業会議で、
問題を共有して、みんなで解決策を練っています。
・もちろん、月曜日の営業会議だけではなく、
普段から、お互いに「これどうしたらいいですかね?」って気軽に相談できる雰囲気はあります。
※9月16日のブログにも書きましたが、やはり「一人の問題をみんなの問題にできるチーム」は
メンバーの貢献意欲が高いです。
※ベテランの営業マンが若手営業マンにアドバイスをすることがうまく機能しているようです。
例えば、こんなことがありました。
若手営業マンが、全然自社を使ってくれないお客様から、非常に面倒な仕事
(しかも手間が掛かるだけで利益率が低い)の話をもらってきた。
若手営業マンは、この案件をどうすべきか考えていたが、ベテラン営業マンからの
「こういった小さい案件を大事に対応すべき」とアドバイスをされ、
しっかりと対応。
その若手営業マンは、「もしあのアドバイスがなかったらここまで丁寧な対応はしていなかった」と思う、
といっていました。
結果は上々。
今では、その全然使ってくれていなかったお客様が大口のお客様になっています。
・さらに貢献意欲を高めるために効果的なことをしています。
それは、会議の場面で、「互いの成功事例を深く掘り下げる」こと。
営業会議を単なる報告の場にしてはいません。
(数年前までは、報告会だったとのことですが、専務が変えていきました。
専務からは、「宇井先生に会ったから」とのうれしい言葉をいただいています)
・深く掘り下げて、他の人ができるであろうレベルまで分析していきます。
・これによって、成功事例を話している社員は、ある意味ヒーローインタビューを受けているようなものですね。
・さらにこのチームのためになろうという気持ちにはなるはずです。
・またこの取り組みによって、ベテランから若手への技術伝承が自然にできているようです。
●コミュニケーションの量を増やす
・あとこの会社が大切にしていることは、
言いたいことを言える雰囲気を作りコミュニケーションの量を増やすこと。
・具体的には、みんなで集まって、話し合い、その上で決めることを原則にしています。
・リーダーからのトップダウンも時にはありですが、原則は話し合いで決めるということ。
話し合いでのルールは、言いたいことを言っても後腐れなし、です。
・ただし、「総合的ソリューション企業として、お客さまためになることをする」がベクトルとして
合っているので意見が対立しても、紛糾してしまうことはないようです。
※話し合った上でのことであれば、納得感も高まりますし、
たとえ完全に納得していなくても、話し合いをしたことなので、
やろうとするモチベーションは高まりますよね。
「ベクトルを合わせる」、「貢献意欲を高める、「コミュニケーションを増やす」
この3点こそ、チームワークを高めるポイントだと思っています。
こんないい風土の組織にかかわれることができ、
コンサルタントとしての幸せを感じさせていただきました。
ありがとうございます!!