チラシ配りが見抜くビジネスマンの資質!?
本日、コンサル先の女性経営者の方と会食をしていた時の話。
その方からなかなか興味深い話を伺いました。それを紹介したいと思います。
先日、その女性経営者の身内の方が、お店(飲食)を新たな業態で新装オープンしました。
そのお手伝いとして、路上でチラシを配ったそうです。
梅雨時で雨の降る日でした。
「○○店、新装オープンしましたので、よろしくお願いしま~す!チラシ、どうぞぉ~」。
そういいながら、路上を歩くビジネスマンにチラシを配っていました。
配りながら、ひとつのことに気付いたというのです。
なにに気づいたのか?
チラシを受け取ってくれる人たちと受け取ってくれない人たち。
そこに見た目の大きな違いがあるということ。
スーツもきりっと着こなし、髪型もきっちりしていて、カバンもちゃんとしたものを持っている、
その経営者曰く、“素敵な人(男性)”は、ほぼ100%受け取ってくれる。
(雨で傘とカバンを持っていて、両手がふさがっているにもかかわらず)
しかし、なんとなくだらしなく、髪型もきっちりしておらず、スーツもよれよれっぽい感じの人は、
いかにも忙しそうにして、受け取らない。
目線も下向き加減で、何か自分のことで精いっぱいって感じ。
いかにも仕事ができなさそうな人たち、仕事が遅そうな人たち、
というのです。
(チラシ配りの立場からすれば、受け取ってくれた人たちは好意的に見て、
受け取らない人たちはその逆に見てしまう、ということはあるのかもしれませんが・・・。)
しばらくチラシを配っていたら、遠目でも、
「あぁ、この人はチラシ受け取らないなぁ」と予想がつくようになったそうです。
で、近づいて渡そうとすると、案の定受け取らない。
もちろん、見た目だけですから、本当に仕事ができるのか、できないのかは分かりません。
受け取るのは出来そうな人たち、受け取らないのはできなさそうな人たち、ってことだけです。
でも、見た目ってかなり当たってるような気もします。
街頭のチラシを快く受け取るかとらないかで、ビジネスマンとしての仕事の出来ぐあいが分かる!?
なかなか興味深くありませんか?
この話を聞いて、なんかすごく深い話を聞いたような得した気分になりました。
(そう感じるのは、私だけ?)
組織変革コンサルタントの立場から、若干の解説を付け加えるとしたら、こんな感じです。
仕事ができない人って、誰か自分よりももっと仕事のできない人を探しているようです。
「俺の方が、まだましだな」と。
自分よりもできない人を見つけて安心したいのか?
もしくは、自分がいつも組織の中で虐げられているから、
自分より弱そうな人に対しては、そのストレスをぶつけようとしているのか?
街頭でチラシを配る人へのご苦労様という優しさを示すことはできにくいのかもしれません。
逆に、できる人は、チラシを配る人にも「一人の人間」としてちゃんと見てあげて、
敬意を表すことができるのかもしれません。
少し理屈っぽい話をしてしまいましたが、なぜ、そうなのかは別にして、
街頭のチラシ配りの人への気遣いができるかできないか、
つまりはチラシを受け取ってあげるか、あげないか、
もしくは、受け取らないにしても、「ありがとう」「ごめんね」の態度を示せるかで、
ビジネスマンの資質が分かるってことは覚えておいてもいいかもしれません。