会社で一番アイデアが生まれる場所
●都内で有料の喫煙所がオープン
来月7月2日から、東京で「有料の喫煙所」がオープンするそうです。
私自身は、タバコを吸わないので、
愛煙家の気持ちが分からないところもありますが、
都市圏では、路上での喫煙が、制限されるようになっていて、
このようなサービスも必要になっているんでしょうかね。
ちなみに、ターゲットは、オフィス街のビジネスマンで、
1回50円で利用できるそうです。
喫茶店に入るよりは割安感を打ち出しているようですが、
どうなんでしょう、1回50円で、
採算取れるレベルに持っていけるんでしょうか。
●会社で一番アイデアが生まれる場所
喫煙に関しては、公共の場だけでなく、
会社組織においても、以前に比べたら間違いなく、
制限が厳しくなってますよね。
私のクライアント企業でも、喫煙率0%を目指して、
禁煙を促している会社があります。
ただ、この喫煙に関して言うと、
経営学者で一橋大学名誉教授の野中郁次郎先生は、
こんなことを言っていました。
「会社組織の中で、一番アイデアがひらめく場所は喫煙所だ」。
もちろん、揶揄して言っているところはあると思いますが、
なぜ、喫煙場所が一番アイデアがひらめくのかというと、
野中郁次郎先生曰く、
「仕事で煮詰まって、ちょっと一服しようと喫煙所に行く。
『なかなか思うようにいかないなぁ』なんて思って、
タバコを吸っていると、他部署の人が、同じように、
喫煙所にやってくる。
で、『どうなん最近の調子は?』なんて話になって、
お互いに煙をくゆらせながら、リラックスして話をする。
すると、ハッといいアイデアがひらめいたりする」
ということなんです。
確かに、説得力あります。
トイレでもリラックスはできるかもしれませんが、
人とゆっくり仕事の話をするわけにはいかないですもんね。
●喫煙所以外の場所をつくる
ただ、喫煙に対する制限も強まってますし、
喫煙をする人は減ってきています。
愛煙家も、ゆっくりタバコを吸って休憩していると、
肩身狭い思いをするのも現実問題としてあるでしょう。
いくら、喫煙場所こそアイデアが生まれる場所だ、
野中郁次郎先生が言っていたと主張してみても・・・。
では、どうしたらいいのか?
本質は、人と人が気軽にリラックスして、
仕事の話ができる場ってことです。
そんな場を喫煙所以外に作ればいいんです。
先日、伺った会社で、
ホワイトボードを有効に使って、
そんな場を作っているというところがありました。
ただ、「コミュニケーションを増やすために」と
意識的に作ったわけではなく、
結果的にそうなったというもの。
当初は、「チームごとの目標と進捗数値」が、
書かれてあったのですが、
空白部分に、メンバーが、他のチームに、
「うちは達成したよぉ~、〇〇さん達がんばってねぇ」というような
メッセージを書き込んだのをきっかけに、
お互いに似顔絵を書いたりしながら、
メッセージを書き込むようになり、
そのホワイトボードの周りで、
コミュニケーションが取れるようになったそうなのです。
ホワイトボードが「落書きボード」化して、
そこに人が集まるようになったということですね。
こうした落書きボートでなくても、
なんでもいいんで、人が集まって、
気楽に仕事の話ができる場を作る。
組織活性化に有効な手法になりえます。