コラム - 経営者へのラブレター

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経営者へのラブレター

永野芽郁に学ぶ~理念と現実の間(はざま)で・・・

現在TVで放映中の

永野芽郁、西島秀俊が主演のドラマ、

「ユニコーンに乗って」をご存知でしょうか?



私、普段はドラマをほぼ見ません。



今までに、見てたと言えば、「半沢直樹」と

「3年B組金八先生」(第2シリーズまでの)くらい・・・

大河ドラマも、たま~に見るくらい・・・



「ユニコーンに乗って」は、

タイトルに惹かれて見始めたのですが、

これがなかなか面白いのです!



ユニコーンというのは、

「評価額が10億ドルを超える、

設立10年以内の未上場のベンチャー企業」

のことですね。



日本ではユニコーン企業の数は2022年3月時点で10社。

アメリカの539社、中国の174社、インドの64社

と比べてもかなり見劣りする状況です。



岸田首相も

「スタートアップ企業を5年10倍増を

視野に入れた5か年計画の策定」

と言っています。



GAFAのような次世代を担う企業の誕生を

促さなければ、日本の国際競争力は、

低下していくばかりです。



※GAFA:Google、Apple、Facebook(現Meta)、Amazon





すみません、話をドラマに戻しましょう。



永野芽郁が可愛すぎるのと、

広末涼子がなんか老けすぎてるのと

西島秀俊がかっこよすぎるのが気になって、

ストーリーが飛んでしまいそうなときもありますが、

なかなか面白いのです。



ざっと、今までのあらすじをお伝えすると・・・



家庭の経済的な問題で、

満足な教育環境に身を置けず、

学校にも馴染めなかった過去を持つ

主人公の永野芽郁。



その悔しさをバネに高卒から独学で勉強し、

IT系の会社を起業。



20代の若者5人のそのIT企業に、

48歳元銀行マンの西島秀俊が入社。



若者にはない発想と行動で

成功に導いていく、

そんな展開となっています。



48歳の元銀行マンが、IT系企業に入り、

「IT用語についていけない」、

「PCもブラインドタッチができない」、

「SNSも使えない」

等の場面が出てきます。



『アン・ハサウェイと

ロバート・デ・ニーロ主演の映画、

「マイ・インターン」かよ』って

ツッコんでしまいました(^_^;)



それと、

「いや、さすがに48歳の元銀行マンが、

この程度のIT用語も知らないはずないだろ、

キーボードもまともに打てないわけないわ」、

とツッコみたくなる気持ちが

ふつふつと湧いきたのです。



70歳のロバート・デ・ニーロなら、

まだわかるけど・・・



まあ、こんなふうにドラマ見てて、

いちいちツッコむから

ドラマの面白さを感じられなかったんだろうと

自己反省したのでした・・・





で、前置きが相当長くなりましたが、

ここからが本題です。



このドラマを見ていて、

起業・経営ってこうあるべきなんだろうな

と思うことがいくつかあります。



今回のメルマガでは、

ビジネスマンとして参考にしたい内容を

ひとつご紹介したいと思います。





永野芽郁が起業して、実現したい世界は、

「誰もがみんな平等に教育を受けられる世界」、

「貧しい人も意欲があれば平等に学べる世界」。



ドラマの中では、 永野芽郁の会社が

仮想空間に誰もが無料で通えるバーチャルスクールを

開発します。



仮想空間に様々な学習機関が存在し、

そこに自分のアバターを使って、

学びたいことを自分で選択し、

自分の意志で学んでいけるアプリ。





起業家は、自分の実現したい世界を

明確に描く必要あります。



自分は起業をして、社会の何を変えたいのか、

誰に、どんな価値を提供していきたいのか?



いわゆる「使命(ミッション)」、

「経営理念」、「存在意義」というものですね。



最近では「パーパス」なんて言葉も、

よく使われるようになってきました。



何のために自分たちの会社は社会に存在しているのか、

を言葉にしたものです。



永野芽郁の会社とっては、

「誰もが平等に学べる世界を創り、

教育格差をなくす」が

使命(ミッション)なのです。



起業家、経営者は様々な意思決定を

していかなければなりません。



その意思決定の判断基準になるのが

この「使命(ミッション)」。



しかし、ビジネスにおいて壁にぶち当たったとき、

この使命を全うしようとすると、

様々な軋轢が生じます。



起業当初は、特にいろいろな障害が

出てきますから、

余計に軋轢や葛藤、ジレンマが生じやすいでしょう。



障害を乗り越えるために、

「使命(ミッション)」を曲げてしまえば楽、

しかし、「使命」を曲げるわけにはいかない。



「使命」は貫きたい、ブレたくなり、

でも、目の前の問題を乗り越えるためには、

「使命」を曲げる必要がある。



このあたりが、このドラマでも描かれています。



例えば、永野芽郁の会社が、

「このままでは資金ショートしてしまう」

という状況に立たされます。



社員6人が会議をして、何かいい方策はないかと

お互いにアイデアを出し合う中、

一人の社員からこんな提案が出されます。



「アプリの無料提供を止めて、

課金制にしたらいいんじゃないか」



この意見に他の社員も賛同。

 

そんな中、CEOの永野芽郁だけが、

「それは絶対にダメ」と反対するのです。



なぜなら、課金制にしたら、

「貧しい家の子供は学習できなくなり」、

会社の使命である

「誰もが平等に教育を受けられる世界」

が実現できなくなるから。



会社が目指す世界ではないわけです。



「じゃあ、どうするんだ?」となっても、

誰も明確なアイデアがあるわけではありません。



社員にしてみたら、使命だなんだと言っていて、



資金ショートして、会社がつぶれてしまったら、

元も子ない、背に腹はかえらない・・・

そんな思いでいるわけです。







社員の誰も、会社の使命というか、

CEOである自分の想いを

理解してくれている人は

いなかったのかと落胆する永野芽郁・・・。



が、そこで優しい笑顔で永野芽郁に

ひとり賛同するのが西島秀俊。



大人の男が醸す柔和だけど、

頼りたくなる雰囲気が、

男の私が見ていてもステキなのです(^_^;)





彼も元銀行マンではありますが、

やはり子供の頃、家庭の経済的な問題で

思うように勉強できなかった経験をしています。



永野芽郁の想いに共感しやすいのでしょう。



そこから、二人で色々な情報を集め、

何とか打開策を考え、

資金ショートの危機を乗り越えます。



ちなみに、ここでの打開策は、

プロダクトプレイスメントというマーケティング手法。



※プロダウトプレイスメント:

 テレビのドラマや映画の中で、

 役者の小道具や背景として実在する商品や企業を

 溶け込ませることでアピールする広告手法。





さらに、アプリのプログラム開発において、

少し古いバージョンのスマホだと

フリーズしてしまうという問題が発生。



プログラマーからすると、

自分の思想で開発したい。



しかし、CEOの永野芽郁は、それを許さない。

なぜなら、

「古いバージョンのスマホを持っている人は、

アプリを使えず、教育の機会を逃してしまうから」



プログラマー曰く

「また、例の平等ですか?!やってられません!」

と言って、部屋を飛び出してしまいます。



プログラマーの気持ちも分かります。



更に、私、テレビに向かってこうツッコんでました。



『平等っつたって、スマホを使っての教育であれば、

スマホ持ってない子供たちはそもそもこの教育アプリに

辿り着けないじゃん。平等じゃないじゃん!』って。



(だから、こうしたツッコミを入れちゃダメだって、

とさらに反省・・・。)





ちなみに、このプログラム問題の際は、

プログラマー以外の社員は、

永野芽郁の意見に賛同します。



これは、社員に理念が浸透しつつあることが、

描かれているのでしょう。





理念や使命を曲げて、問題に当たれば、

簡単に解決できる、なんてときこそ、

起業家の資質が試されるのかもしれません。



易きに流されず、

「誰かを助けたい」、「社会を変えたい」

という思いを貫けるかどうか・・・。



だいたい易きに流れて、

「自分の会社が儲かるためには、

 経営理念に反しても仕方ない」、



「仕事を楽に進めるためには、

 お客さんの期待や要望をないがしろにしても構わない」、



「うるさい上司を黙らせるためには、

 コンプライアンスに反しても仕方ない」、



なんて経営者や社員が考え始めると、

経営は上手くいかなくなります。



最悪、不祥事や不正につながります。



では、どうしたら易きに流されないようできるのか、

難しいところです。



が、やはり経営者として絶対にブレてはいけない、

という信念を持つことが必要でしょう。



その信念が、経営者自身の

強烈な実体験からのものであると

起業家は強いと思います。



ドラマでいえば、

自分がまともに教育を受けられなかった悔しさですね。



それと、難局に立たされたときに、

「自分(たち)なら何かいい策を考え出せる

(理念を曲げなくても)」

という自信が必要なのだろうと思います。



今年10月、こうしたこれから起業を考えている方々に

向けての研修を三重県は「玉城町商工会」にて開催します。



もし、あなたの周りに

起業したいという方がいらしたら、

「こんなセミナーがあるよ」と

ぜひ、ご紹介を頂きたくお願いいたします(^^)







●「創業セミナー(全4回)」

 ・主催:玉城町商工会(三重県)

 ・日時:第1回 2022年10月4日(火)18:30~20:40

 第2回 2022年10月11日(火)18:30~20:40

 第3回 2022年10月25日(火)18:30~20:40

 第4回 2022年11月4日(金)18:30~20:40

 ・会場:玉城町商工会

 〒519-0415 三重県度会郡玉城町田丸104



 ・詳細・お申し込み:もうしばらくお待ちください。



では、よいお盆をお過ごしください。


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