コラム - 経営者へのラブレター

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経営者へのラブレター

『失敗から学ぶ』と簡単に言うけれど・・・

「失敗しても、そこからいかに学ぶかが大切」。

よく言われることです。

が、実際には、なかなかこの意識を組織に

根付かせるのは大変なことです。


なぜなら、人は失敗を恐れています。

失敗したら、周りからの評価が下がる、

失敗したら、人間関係が崩れる、

失敗したら、とにかく恥ずかしい・・・。

失敗するなんて、自分が許せない・・・。



先日も、とある社長さんから次のようなメールをいただきました。

『普段はコミュニケーション能力に長けた社員でも、

自分の失敗を上司または部下に知られないように奔走する社員もいます。

そのような社員に、どのような対応をしたら、

行動を改めてもらえるのか・・・』。


とにかく人は失敗を恐れています。

失敗をしないようにしないようにするものです。


失敗を恐れながらも、この人間心理に打ち勝ち、

挑戦していける組織や人こそが、

やっぱり成果を出し続けられるのです。

すごくありふれた言い方ですが・・・。


では、失敗を恐れずに挑戦していく組織文化を作っていくためには、

どうしたらいいのでしょう?


ひとつは、トップが「失敗しても大丈夫だ」と

いうことを伝え続け、体現すること。


私の大好きな経営者である大久保恒夫氏は、

成城石井(高級スーパー)の社長時代、こんなことを言っていました。

「失敗してもいいよ、と社員に言い続けてきました。

でも、それではダメです。

最近は、どうぞ失敗してください、と言い続けています」。


これぐらいに経営者が社員に言ってこそ、

ようやく文化として浸透していくものなのでしょう。


ちなみに、大久保恒夫氏は、

昨年からセブン&アイ・フードシステムズ代表取締役社長になっています。

きっと、デニーズもしっかりと立てなおされることでしょう。


それともう一人、長崎のハウステンボスを

わずか1年で黒字化した澤田秀雄氏。

テレビ(カンブリア宮殿)でこんなことを語っていました。

………………………………………………………………

みんながものを考えて、

やっぱりみんながお客さんの気持ちになって

変えていく、チャレンジしていく、そうならないと、

僕はよくならないと思いますね。

チャレンジしますから、失敗もあります。

だけど、やらないと新しいものが見えませんし。

で、僕も最初の1年間はいっぱい失敗しました。

やったけどお客さんが来ないとか、こうしたけど、全然だめだったとか。

ま、だけどそれは経験値になっていきますから、

やっぱり失敗を恐れていると新しいことできないので、

その失敗を糧にして次はもっといいものをということを、

それが社員にスタッフの方に、

こう徐々に考えていただけるようになってきたから、

僕は本当にこれからだと思いますね。

………………………………………………………………

ということで、やっぱり失敗から学ぶという組織風土は

社長の言動にかかっているわけです。

社長が、幹部社員や社員の失敗を責めまくっているようでは、

心もとないです。

あと、澤田氏は、「自ら失敗して」ということを言っていますが、

それはあくまでも戦術的なレベルのことでしょうね。

経営層が示す経営の方向性、経営戦略の失敗は、

これはなかなか取り返せることではありません。

だからこそ、社長の意思決定は重いし、

社長が孤独を感じる所以だと思います。


ちょっと話が変わってしまいましたが、

「失敗から学ぶ文化が挑戦を生む。

挑戦してこそ、新たな成果が生まれる。

そのためには、トップの言動が大切」ということです。


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