コラム - 経営者へのラブレター

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経営者へのラブレター

神の領域に踏み込みました

先日、行なった春日井商工会議所の

「チームビルディング力養成講座」でのことをお話します。

ちなみに、どんな講座だったかというと、

組織を単なる人の集まりではなく、まとまった“チーム”にするためには、

どうしたらいいのか、というものでした。


その講座で、次のようなワークを行ったのです。


『5人一組のチームに分かれ、その5人がある場所で遭難をしたと仮定する。

そこから無事に生還するために必要な15のアイテムに5人で優先順位を付ける』。


いわゆる「合意形成ゲーム」です。

流れとしては、まず、個人個人で15のアイテムに優先順位をつけます。

一番大事だと思うものには「1」、次に大事だと思うものには「2」、

もっとも必要じゃないと思うものには「15」というように。

そのうえで、お互いの意見を述べ合いながら、

チームとして一つの答えを出していきます。


で、このゲーム、ちゃんと正解があるのです。

科学的根拠に基づいて、15のアイテムの優先順位が、明らかになっています。


当然、講師である私としては、その正解が分かっているわけで、

その状況で、5人のディスカッション(討議)を見ていると、

これが実におもしろい。

(と言っては、参加者の方々に失礼かもしれませんね)


ある人が、発言します。

「アイテムAは、こういう使い方ができるから、アイテムBよりは、

優先順位高いんじゃないでしょうか?」


どちらかというと、自信なさげな言い方。

でも、それが正解なんです。

私は、内心、思うわけです、

『そうそう、その通り!それもっと強く主張すればいいのに!』って。


すると、次にその意見に反対意見を言ってくる人がいます。

しかも、めちゃくちゃ自信満々で!


「いやっ、アイテムAに関して、この状況ではその使いかたムリでしょう!

アイテムBなら、もっと活用できる方法があるじゃん!例えば・・・」。


内心、思うわけです。

『うわっ!そうきたかぁ!めちゃくちゃ断定的に言っちゃってるじゃん!

けど、そうじゃないんだよなぁ、正解は・・・。

実は的外れなこと言ってるんだけどなぁ。

あれ? 自信満々に言っちゃってるから、みんなの意見が

なんかそっちの方に流れてるじゃん』


で、こちらは正解が分かっているわけですから、その風景を見ていて、

おかしくて仕方がないんですね。

自信なさげに言っている人の方が、正しく、

自信満々に言っている人の方が、間違っている。

にもかかわらず、自信満々の人の意見で、みんなが納得している。


言ってみれば、未来が見えている神になった気分。


実際に組織の中でもこういうことってありますよね。

「声の大きい人の意見に流される」ってこと。

もし、その時に未来が見えてる、

つまり、その会議で出すべき正しい結論が分かっている神様がいて、

その会議を上空から眺めているとしたら・・・。


ひょっとすると、先ほどの私と同じように、

内心、おもしろがっているのかもしれません。

いやいや、神様は、私と違って、そんなに意地悪じゃないですね、きっと。


自分が会議の場で、自信満々に言っているときに、

神様が上空から見ているんじゃないかって、ちょっと考えてみると、

少し違った対応ができるかもしれません。


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