「半沢直樹」のここが許せない!
「半沢直樹」、最終回すごい視聴率だったようですね。
関東地区では、42.2%、関西地区は45.5%、名古屋地区41.8%
だったそうです。
どんだけ、みんな上司に恨み持っている人たちがいるんだ!?
と単純には考えられないでしょうけど、
半沢直樹が多くの人たちの共感の対象にはなっているんでしょう。
しかし、個人的には、ドラマの作りについて、
一つどうしても許せないことがあります。
何かと言うと、原作に出てくる半沢直樹の奥さんである「半沢花」と
ドラマに出てくる「半沢花」のキャラが違い過ぎること。
私、以前から「半沢直樹」の原作者、池井戸潤のファンでして、
「半沢直樹シリーズ」も読んでいたんですが、
原作の半沢の奥さん「花」は、どちらかと言うと
「悪妻」として描かれているんです。
仕事で疲れて帰ってきた半沢に、
銀行の内情も分からないのに、
「あなたも根回しして浅野支店長に対抗しろ」だの、
「銀行の常識は世の中の非常識」だの
半沢をイラつかせる言葉を吐きまくる。
夏休みの旅行が、金融庁検査で行けなくなったと言えば、
世にも恐ろしい形相で半沢を睨みつけ、
「金融庁にキャンセル料払ってもらえ」と迫る。
そんな奥さんのはずなんです、原作では・・・。
それがテレビでは、上戸彩が演じて、
めちゃくちゃいい奥さんじゃないっすか!
残業している半沢に銀行までお弁当を届けたり、
奥さんの集まりに出て半沢のために情報を集めたり、
旦那にめちゃくちゃ尽くすわけですよ!
原作読んでるとき、何に共感できたかと言えば、
上司に「十倍返し」なんてとこじゃないんです。
半沢の仕事の辛さを分かってくれない奥さんに、
めげることなく、ある意味孤独に
仕事に向かい続けるそんな半沢に共感していたわけです。
『分かるよぉ、半沢、仕事で疲れて帰ってきて、
嫁さんにそういう態度取られたら、男として立つ瀬ないよなぁ。
それでも、がんばるんだな。俺もがんばるよ』って。
上戸彩みたいなキレイでできた奥さんがいたら、
そりゃあ、普通にがんばれるでしょうよ!
そうじゃなくがんばっている半沢が、私は好きなんです!!