コラム - コンサルタントとして

consultant

コンサルタントとして

「あなたは何のために経営していますか?」

「あなたは何のために経営していますか?」

本日、私のクライアント先の社長さんに誘われて、

愛知中小企業家同友会名古屋第4支部中村支部の1月例会にゲストとして参加してきました。


その例会のタイトルがこの「あなたは何のために経営していますか?」だったのです。


いかがでしょう?


あなたなら何と答えるでしょうか?(経営者の方限定ですね)



●とある社長の赤裸々な経験談

例会では、このテーマで株式会社ケイ・クリエイト

加藤輝美取締役会長が“報告”をされました。
※同友会では、例会の場でみんなに話をすることを「報告」と言うんですね。


講演の内容、ご自身が1985年に独立されて、

現在に至るまでの経営者としての体験を赤裸々なお話でした。


独立した当初は、社員の意見は一切聞かない、

気に入らない社員はなんだかんだと言って解雇する、

そんな「超ワンマン」な経営者だったとのこと。


社員に教育をするといっても、押し付け的なもので、

社員が自発的に育っていくことをバックアップするような教育ではなかったなど、

ご自身の経験を包み隠さず話されていました。


そのようなワンマン経営ですから、社員からの反発があったり、

どうしても、うまく社員が育ってくれなかったり・・・。


社長としても悩んでいたある日、若手社員が、、

「分かる言葉で話してくれ」と訴えてきたそうです。


それまでは、会議の場でも、社長が一方的に難し言葉を使って

喋りまくっていたわけですね。


独裁者の社長に対してですから、加藤会長曰く、「首をかけた発言」でした。


そこから、加藤社長の

「ワンマン社長ではない、社員の自主性の追求する社長」への

模索が始まったとのことです。


その他にも金融危機後の経営難のときのエピソードなど

山あり、谷ありの社長人生を歩まれてきたことをお話されていました。



で、「何のために経営をしているのか」について最終的に行きついた答えが、

「企業はそこで働く人・関わる人が幸せになるために在る」

ということとおっしゃっていました。


いろいろな経験を経た加藤会長の言葉だけに重みが感じられました。


私が社員なら、こんな考え方をしてくれる社長のもとで働けたら幸せだと思います。


●私の想い

私が、何のためにこのコンサルタントと言う仕事をしているのか。

それは、

「働く喜びを感じられる社員であふれた会社づくりを支援するため。

そして、経営者は社員に感謝し、社員が経営者に感謝する、

そんな会社をたくさん作っていく支援をするため。

それによって日本を精神的にも経済的にも豊かな国にするため」

です。

これは自分なりの使命と捉えて仕事に向き合っていきたいと思っています。


もちろん、使命感だけでなく、「好きでやっている」というのもありますが・・・。



●追伸~これ書いたらまずいだろうなぁ


それと、昨日、不思議だったのは、

加藤会長が、「ワンマン経営ではうまくいかない」という話をされていたのに、

その後のディスカッションの時間で、

「私、ワンマン経営者ですから、で、これからもやめるつもりありませんから」とか

「ワンマンじゃないと経営者やってられない」とか、

おっしゃっている社長さんが、何人かいらっしゃったことです。


加藤会長が、ああ言っているのに・・・。


不思議でした。


メンバーの成熟度によって、機能するリーダーシップは変わります。

メンバーが未成熟であれば、ワンマン型が機能するでしょう。

しかし、メンバーが成熟してくればワンマン型の経営は機能しなくなります。

ですから、ずっとワンマンでいられるわけでもないでしょうし、

ワンマンでなければ経営者はやっていられないってことではないと思います。


メンバーの成長段階によってはワンマン型と言う時期が必要だということ。

でも、メンバーの成長に応じて自分の経営スタイルも変化させなければいけないということ。

それを加藤会長は伝えたかったように思います。


まぁ、自分なりに山あり、谷ありを経験しないと分からないってことでしょうか。


この記事をシェアする

カテゴリーに関連するおすすめ記事

この記事のカテゴリー から関連する記事を表示しています。

ハッシュタグに関連するおすすめ記事

この記事のハッシュタグに関連する記事が見つかりませんでした。

経営課題を共に解決。

社内研修/コンサルティング依頼や
その他経営に関する様々なご相談は、
以下のお問い合わせフォームから
お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ