新市場開拓戦略~使い方の提案で市場を「作る」
本日、伺った企業で、
社長が、社員(プロジェクトのメンバー10名ほど)に向かって話した内容。
「売上を上げていくために、意識をしなければいけないのは、
今、うちにある商品を、どうしたら新たなお客様にお届けしていけるかだ」。
その話を受けて、私が社員の方々にお伝えしたのが、
平成23年5月30日の日経MJに載っていた「ジャパネットたかたの高田明社長」が
とあるシンポジウムで話したこと。
以下、日経MJからの引用
「市場は社会状況によって変わっていく。
だから待ちの姿勢ではなく、消費は自分で『作る』という意識が大切だ。
例えば8年前に販売したボイスレコーダーは数万台を売った商品だ。
これは当初、会議で使う目的で販売したが、それでは多くの消費者が買ってくれない。
小さい子供がいる主婦や高齢者をどうターゲットにするか。
『お母さんの声を録音して子供に聞かせてください』
『お年寄りには用事を書くメモ代わりに使ってください』。
こう説明して、年代ごとに使い方を具体的に提案した」
以上引用。
私のクライアント先の社長が社員に向かって言ったことと同じことです。
(だから私から伝えたわけですが)
まだ自社の商品を使っていない人たちを具体的にイメージして、
その人たちが、どんなことに悩んでいるか、どんな問題を抱えているか、を
イメージしながら、自社の商品の新たな使い方を考え、提案していく。
「消費は、自ら作る」。
そのためには、社員一人ひとりが知恵を出す必要があります。
その知恵を出せるかどうか、が今後の企業の盛衰を左右するのでしょう。
以下余談ながら・・・。
中小企業診断士っぽく。
「アンゾフの成長ベクトル」という戦略的方向性を分析するツールをご紹介します。
製品
既存 新規
既存 市場浸透戦略 新製品開発戦略
市場
新規 新市場開拓戦略 多角化戦略
縦軸に「市場」、横軸に「製品」をとり、
それぞれに「既存」と「新規」に分ける。
既存の市場(今お付き合いのあるお客様)に
既存の製品(今既に持っている製品・商品)を
もっと多く購入してもらうようにする戦略が、
「市場浸透戦略」。
既存の市場(今お付き合いのあるお客様)に
新規の製品を開発して売っていこうとするのが、
「新製品開発戦略」。
既存の製品を
新規の市場(今はまたお付き合いがないお客様)に売っていこうというのが、
「新市場開拓戦略」。
新規の製品で新規の市場を開拓しようとするのが、
「多角化戦略」。
クライアント先の社長、ジャパネット高田の高田社長が言っているのは、
このアンゾフの成長ベクトルで言えば、「新市場開拓戦略」ということですね。
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