感謝される喜びを教える
仕事の基本とは、人に喜んでもらうことだと思う。
自分のしたことで、どれだけ人が喜んでくれたか、それが仕事の本来の成果。
誰も喜んでくれないのであれば、それは仕事をしたとはいえない。
その喜んでくれた度合いが「お金(金額)」になって現れる。
だから、その額が多ければ、嬉しさをより感じられる。
で、お金以外に、自分のしたことが人に喜んでもらえたと実感できるのが、
「感謝の言葉」だと思う。
組織風土のよくない、暗い雰囲気の会社は、この感謝の言葉が少ない。
だから、自分の仕事が人に喜んでもらえているのどうかが、分からない。
仕事をしている実感が薄くなる。
自分が一生懸命仕事をしても、お客様にも感謝されない、上司にも感謝されない、社長からも感謝されない。
お客様とは直接話がしにくい製造現場系はこの傾向が多いように感じる。
人から感謝されることがないので、その喜びも知らない。
だから、人の喜んでもらおうというモチベーションも沸かない。
お金だけが、自分の仕事の成果レベルを図る指標になってしまう。
こう考えると、社長や部長の大きな役割は、
「社員・部下に人から感謝される喜びを感じさせること、教えること」
だと思う。
自分がしたことに人が感謝してくれる。
その喜びを感じられれば、もっと人を喜ばそうとする。
喜ばそうとすれば、自ずと仕事を一生懸命頑張るようになる。
社長や上司は、社員や部下に、「ありがとう」と感謝してみよう。
感謝しさえすれば、社員や部下が今までと見違えるほど、働くようになるかといえば、
それほど簡単なものではないかもしれない。
また中には、どれだけ感謝されても喜びを感じない人間もいるだろう。
でも、仕事の基本は、人に喜んでもらうこと、なのだから、
基本に忠実に、人に喜んでもらえた喜びを実感させることを徹底させてみる。
これで何らかの変化は起こるはず。