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感動を生む会議~コミットメントを振り返る

本日、伺った会社での会議でのこと。

1時間半ほどの定例(毎週金曜日)会議に同席させていただきました。

7名のメンバーが、それぞれの報告をして、お互いに質問やコメントをしあうという形の定例会議。


順番にメンバーが報告をして、上司がコメントして終わりというものではなく、
メンバー全員がかなり活発に質問したり、意見交換をしていました。

雰囲気はすごくいい感じで、この情景を見るだけでも、
日ごろから上司と部下間、同僚間でよりよいコミュニケーションが取れているだろうことは分かります。


さらに、この会議で特筆すべきことがありました。

これはぜひとも紹介しなければなりません。


報告が一通り終わって、会議も終わりに近づいたときのことです。

進行役の「え~、次はコミットメントレビューですね。今週はAさんです。よろしくお願いします!」
との一言でAさんが話し始めました。


『えっ、なになに?コミットメントレビュー?』と思って話を聞いていると、
Aさんが、今期の自分のコミットメントについて話し始めました。

ここでいうコミットメントとは、簡単に言えば、今期の目標。
今期これは必ずやり続けますという約束です。



Aさん:
「私の掲げたコミットメント、『スピードを重視して仕事に当たる』について、
どんなことを心がけて、どんなことを実践したかお話します。

今週、○○の発行が遅くなりそうで、お客さまにご迷惑をかけそうなことがありました。
遅れそうなことが事前に分かったので、他部署のBさんとCさんにお願いをして~~~」


目標やコミットメントを掲げても、多くのチームではチーム目標も個人目標も
忘れがちになります。

これでは、チームとしてのベクトルを合わせることはできません。


ましてや、自分の目標すら忘れているのに、チームのメンバーの目標を覚えていることはありません。

ですから、お互いに目標を達成するために、何か貢献できることはないかと考えることもなくなります。


さらに、驚いたのは、Aさんが発表し終えてから、他のメンバーがAさんに投げかけたコメントの内容。


「Aさんは、スピードに加え笑顔で対応していて、まさに我々の使命にぴったりな対応をされていました」。

「お客さまからの要望に応えるのって本当に大事。それを重視して仕事に当たっているのが
 すごく伝わってきました」。

「お客さまの多様な要請がある中で、Aさんがスピードよくサポートしてくれて、
 本当に助かっています」。

「本当に対応がすばらしいと思います。いろんな指示がいろんなお客様や部署から
 来る中で腰が据わっているというか、才能なんだろうなぁと羨ましくなります。
 私もAさんのように安心感をまわりに与えられるようにしたいと思います」。


以上のコメントは同僚から。

以下の2つはそれぞれ二人の上司から。

「Aさんって、周りの人から“助けてもらい力”がありますよね。
 よくあれだけ助けてもらえるなぁと思います。
 どうして、いざというときに助けてもらえるのか、普段からのよい関係作りができているんでしょうね。
 要請した側にすると「あっ、早いなぁ」っていううれしさがあるよね。
 仕事が早いというそれ自体で、仕事の価値が高まると思います」。


「今回、Aさんが取った行動は、部署の垣根を越えての行動。
 こうした垣根を越えた行動こそが我々に必要。
 Aさんの仕事ぶりは全体最適の視点で行われていたと思います」。

同僚や上司からこんなコメントもらったら、やる気は高まりますよねぇ。

すなわち、「このチームのために」「このメンバーのために」という
チームへの貢献意欲が高まるということ。


自分の目標についての発表だけではなく、他のメンバーからのフィードバックをもらう。
しかも、そのフィードバックが適切でかつ承認される内容。

これを続ければ、チームのベクトルも合いますし、貢献意欲も高まります。

すばらしい取り組みですね。

会議の中でちょっとだけ時間を使ってこんな取り組みを続けてみる、
これでチームワークはかなり変わってきます。

感動しました。


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