人を育てる上で一番大事なことって何ですか?
今日は、「茂木健一郎に学ぶ質問力」です。
2007年3月8日放送分のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」から。
ずいぶん古い放送分ですが、先日深夜に再放送をしていましたので、
取り上げさせていただきます。
今回のプロフェッショナルは、
独創的な経営手法で業績を伸ばしている、
ITベンチャー企業の経営者、南場智子氏でした。
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/070308/index.html
茂木さんの問いかけ①
「日々の仕事の中で経営者として大事にしてることって何ですか?」
南場氏は次のように答えていました。
「う~ん、そうですね。やっぱり、姿勢であるとか・・・」
南場氏のこの答えに対して、茂木さんの問いかけ②
「それ、何でしょう?姿勢って?」
“相手の抽象的な答えをいかに具体化させていくか”
これは質問力の大きな要素だと思います。
そのためのひとつのパターンは、
相手の答えに対して「具体的にそれって何ですか?」と問いかけることですね。
茂木さんの問いかけ③
「人を育てるうえで一番大事なことって何ですかね?」
一番大事なこととか、一番大切にしていることとか、一番ってつけて質問されると、
相手は考えやすくなりますよね。
やっぱり、茂木さんの質問ってすばらしいですね。
ついでながら、③の質問に対する南場氏の答えは、
「人を育てているって感覚は全然ない。仕事が育てている。
私たちができることは、成功できる環境とか、
成功したときに大きなものとして返ってくる十分なステージを
一人ひとりに用意すること。
一歩難しいこと、大きいことを任せること」
とのことでした。
別のある経営者が言っていました。
「人のやる気を高めることなんてできない。
できるのは、やる気が高まる環境を整えてあげることだけ」と。
すごく共通しているものがあると感じました。