コラム - リーダーのルール

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リーダーのルール

ものは言いよう~リーダーのコミュニケーション力講座

本日、とあるメーカーで、ファシリテーション研修(会議の活性化)を行っていたときのこと。


一人の方にファシリテーター(議事進行役)を行ってもらい、
会議のロールプレイングを実施。


そのロールプレイング後に、ファシリテーター役の人に、
他のメンバーから、よかった点、改善すべき点を
フィードバックしてもらいました。


そのフィードバックの中にあったのが、次のような発言。


「○○さん(ファシリテーター役)は、声もハキハキしていて、

見ていて元気になるのはいいんだけど、

会議の流れをもっとしっかり意識して進められればよかったんじゃないかな」



この発言の内容に特に問題があるわけではありません。

が、この言い方ですと、
せっかく相手の人の良い点を伝えながらも、
そのことが打ち消されて、
非常にネガティブなメッセージとして相手に伝わう恐れがあります。


上記の伝え方は、よく交渉のテクニックとして、言われることですが、
まず「Yes」と受け入れて、その上で「but」で、自分能伝えたいことを伝える、
イエス・バット方式です。

しかし、この伝え方では、どうもうまくいきません。


では、どう伝えればよかったのか?


上記のフィードバックの内容と全く同じ内容ですが、
こんな風に言ってみたらどうでしょう?


「○○さんは、声もハキハキしていて、
見てて元気になるのはいいですね。

さらにいえば、会議の流れをもっと意識して進められるようになれば、
今よりももっとよくなる感じがします。」

イエス・バットではなく、あえていえば、
イエス・アンドでの伝え方です。


言っている内容は、全然変わりません。

言い方だけの問題です。

が、こんな風に伝えた方が、
ポジティブなメッセージとして相手に伝わると思いませんか?


ここまで意識してコミュニケーションとっていたら息が詰まる。
確かにそうかもしれません。

が、しかし、チームのリーダーであったり、
ファシリテーターとして組織のコミュニケーションの改善を図って
いこうとするのであれば、
こんな細かい点にも意識を向けていけるといいのではないかと思うのです。

なぜなら、ポジティブなメッセージの方が、
相手の行動を促しやすいのですから。


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