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活躍の場を作ってあげる~吉本興業 大﨑洋社長

2011年4月28日 テレビ東京「カンブリア宮殿」より。


今回のゲストは、吉本興業社長 大﨑洋(おおさき・ひろし)氏。


吉本興業がこれだけ成功している裏には、大﨑氏の「若手芸人の活躍の場を作る」戦略がある。


ダウンタウンがまだブレイクする前のこと。

なんば花月は、子供からお年寄りまで幅広い層が来て楽しむ場だった。

しかし、ダウンタウンの笑いは、そこでは通用しない。

ダウンタウンから「大﨑さんは、わしらのことオモロイって言うてくれんのに、なんでわしら売れへんの?」と
言われた大﨑氏は、「心斎橋筋2丁目劇場」をオープンさせ、ダウンタウンの感性が活かせる場を作る。

その後のダウンタウンの活躍は、衆知の通り。


番組内で、大﨑氏が言っていた言葉。

「こう言ってしまっては身も蓋もないんですけど、
売れている師匠についた弟子とか、立派な生徒というか、
まじめな生徒が売れるとは限らないじゃないですか。

だから教えると言うてもですね、教えることってなにもないんですよ。

ただ、まぁその、才能のある人たちに来てもらって、
その子たちが自主的にのびのびと発表できる、練習できる、
そういう場作りを、場をどう与えるか、と言うのが、僕らの仕事なんで」。


経営者やコンサルタントができることは、やる気を与えることではなく、
やる気が出る環境を作ること、このことを改めて感じさせられた一言だった。

(経営者やコンサルタントの存在そのものが、その環境のひとつだろう。
だからこそ、経営者やコンサルタントは、社員の前で元気でいなければいけないのだと思う)


ちなみに、こんなことも言っていて、私には非常に参考になった。

会場に集まった無名の芸人が持ちネタを披露した後で。


「まぁ、面白くないんですけど、面白い人ってそういないですよね。

でも、この子達が、ネタをして、ギャグをして、あっ、この子はこういうことを面白がっているんだ、
こういうことを伝えたいんだ、って言う目で見ると、

面白い、面白くないっていう物差しではなくって、そういう目で見ると全部興味深くというか、
楽しく見られるんで、僕はそういう見方をしているです」。


なるほど、人に興味を持つことで人間関係は築かれていく。
その興味を持つための一つの視点だろうと思う。


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