ちょっと思い出して仕事で使ってみたイチローの言葉
以下は、2004年5月に書いた記事。
ちょっと思い出したので、久しぶりに仕事で使ってみました。
やっぱり、イチローってすごいなぁ。
先日の日曜日(2004年5月23日)、あるテレビのスポーツニュース番組で、
シアトル・マリナーズの選手が地元シアトルの小学校に招待されて、
小学生と触れ合うという場面が紹介されていました。
イチローが所属するシアトル・マリナーズは今年、非常に調子が悪く、
5月23日の時点で14勝28敗、リーグ最下位の成績でした。
その中でのイチローの話。
イチローがアメリカの小学生に向かって、語りかけます(日本語でしたが)。
「マリナーズは、今、たくさん負けています。
でも、マリナーズがこれから勝っていくためには、この負けが必要なんです。」
イチローのゆるぎない信念が感じられる力強い言葉でした。
決して、地元の子供たちを期待させておこうとか、
かっこいいこといってやろうとか、そんな軽い気持ちなど微塵も感じさせない、
信念に裏付けられた自信に満ちた表情でした。
このイチローの言葉を聞いたとき、
「そうかぁ、こんな風に考えられるからイチローは成功したんだな。
これこそがイチローの成功哲学かも。」と思ったのです。
と、同時に「よ~し、俺もやったるぞ!」という、なんだか勇気が沸いてくるのを感じました。
私にとっては、それぐらいインパクトのある言葉だったのです。
もう一度、イチローの言葉を書かせてください。
「マリナーズは、今、たくさん負けています。
でも、マリナーズがこれから勝っていくためには、この負けが必要なんです。」
このイチローの言葉の「負け」を「失敗」に、
「勝つ」を「成功」に置き換えて、主語を「私」にしたらどうでしょうか?
「私は、今、たくさん失敗しています。
でも、私がこれから成功していくためには、この失敗が必要なんです。」
いかがでしょう?
なんか、めちゃくちゃ勇気が沸いてきませんか?
イチローのような大打者であってもたくさんの失敗をしているでしょう。
というよりも、きっと普通の人たちよりも、ずっと多くの失敗を体験しているはずです。
しかし、イチローの場合は、失敗をしても、それをただ失敗で終わらせていないのだと思います。
失敗から学び、どうすれば次はうまくいくのかを考え、実践しているのではないでしょうか。
イチローにとっては、
「失敗は失敗ではなく、成功につながる礎」と考えているのだと思います。
そういう意味ではイチローの頭の中には失敗という概念はないのかもしれません。