雷が落ちるとキノコがよく育つ~自社技術の活用分野を探す
2010年11月11日 テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」より
いかに自社の独自技術(強み)の活用分野を広げるか、
これは企業にとって、非常に重要な課題です。
それをうまく行った会社が紹介されていました。
グリーンテクノと言う社員数30人ほどの中小企業。
静電気技術がこの会社の独自技術(強み)。
この会社が開発したのが、高電圧火花放電式電気刺激電源。
「人口雷を発生させ、シイタケ栽培の原木・菌床に電気刺激(最大10万ボルトの電圧を5秒間)を与える」
と言う装置。
1.5~2.0倍の収穫量の増加が見込めるとのこと。
なぜ、電気刺激を与えると、キノコがよく生えるのか?
専門家によると、
「生物には、“死ぬ”と思うと、種をつけるなどDNAを残そうとするプログラムが働く。
電圧を与えるとシイタケの菌糸が切れる。切れることで、このプログラムが作動し、
修復反応を起こすことで、活性化する」
とのこと。
テレビでは、電圧で菌糸が切れた画像と、その後その菌糸が修復して増えている画像が、
映し出されていました。
現在は、無料でこの装置を貸し出し、効果の確認ができたら、購入してもらう、
と言うモデルで広めていこうとしている。
自社の独自技術(強み)の活用分野を広げた好例だと思います。
「まずは、自分たちに何ができるかをしっかりと認識する。
認識したら、常に、これをどこか面白いことに使えないかと考える。
考えていると、様々な情報が入ってきたときに(テレビを見る、新聞を読む、人と話をする、
街に出かけるなどなど)、その情報がヒントになる」。