ルールを守らない部下にどう指導したらいいのか?
6月から始まった春日井商工会議所の「ワンランク上の管理者養成塾」。
期間は7ヶ月ですが、本日は、第3回目の会合。
そこで、こんなことをおっしゃる管理者の方がいらっしゃいました。
「製造工程で作業ルールを守らずに、後工程に不具合品を流してしまった。
作業ルールを守らなかったその部下を指導したいが、どのようにしたらいいのか?」
話を伺うと、
・ルールを守らなかったのはベテランの社員で、自分(管理者)よりも年上、
・ルールを守らなかった理由として、納期を優先させようと手間を省いてしまったといっている、
・何を言っても自分を曲げないかなり頑固な性格、
ということでした。
いろいろな情報をお聞きし、そのうえで、受講者の方々に
上司とルールを守らない部下役に分かれて、ロールプレイングをしていただきました。
いきなり結論的な話をここでしても、分かりづらいかとは思いますが、
会の中で、私が伝えたことを書いておきます。
このような部下に対し指導する場合、大切なこととして、以下のことをお伝えしました。
①ルールを守らない部下に対して、「こいつはルールを守らない、不具合を出した悪い部下だ」と
決め付けて面談しないことが大切。
「このルールを守らなかった(守れなかった)理由を徹底的に聞き出すことで、
ひょっとすると、生産性を向上させるアイデアが出てくるかもしれない。
この部下の失敗を生かすことができるかもしれない」ぐらいの気持ちで臨む。
②そのために、徹底的に部下に問いかけ、話を聞いていく上司の姿勢が大事。
(能力的には、質問力とコミュニケーション力と問題解決力が必要。
別の言い方をすれば、これらの能力があると、①が出来やすくなるってことですね)
相当に管理者として自律できないと難しいところではありますが、
意識をしていくことが大切だと思います。