結果ばかりを追ってると・・・
昨年11月17日にNHKで放送された「プロフェッショナル仕事の流儀」を遅ればせながら、見ました。
登場したプロは、作業療法士の藤原茂氏。
(今回分は、「茂木健一郎氏の質問力」ではありません)
藤原氏、脳梗塞などで心身の機能を失った人の機能回復をリハビリを通してサポートするプロ。
ただ、そのリハビリに対する考え方は、
一般的な考え方と少し違っているようです。
番組の中で、藤原氏が言っていた言葉をご紹介したいと思います。
「機能回復しようしようと思って、一生懸命やる時には、全然回復がはかれない。
もう諦めていたのに、やりたいことを一生懸命やってきていくと、
気がついてみたら、おいおい、こんなに元気になっているよ」
以下、HPからの抜粋ですが、
「娯楽や趣味など、「やってみたい」「楽しそう」と思わせるような活動をリハビリのメニューに盛り込む。
やりたいことに一生懸命打ち込んでいく中で、自然と体をどんどん動かすようになって、
結果的に機能の回復につながっていくと、藤原は考える」ということです。
目標はあくまでも心身の機能回復。
で、そのために一生懸命リハビリのメニューをこなす。
でも、そのプロセスではなかなか目標を達成できない。
なぜなら、そこに「楽しさ」とか「やってみたいという興味」がないから。
我々の仕事でも同じことが言えると思います。
「売上を上げよう上げようと思っているときは、上がらない。
でも、その売り上げを上げるプロセスに「楽しさ」とか「やってみたいという興味」を
加えて、そのプロセスを楽しんでいると、気がついてみたら、おいおい、売上上がっているよ」。
結果ばかりを追い求めるのではなく、そのプロセスにいかに遊び心を盛り込んで、“楽しむか”
それが組織の目標を実現するための、遠いようで近道なのです。