山下泰裕氏の言葉~管理者としてのふさわしさ
昨日に続き、日経トップリーダー2010年1月号の山下泰裕氏の記事から。
昨日の記事では、目標に向かって何をするかも大事だけれでも、
自分自身がその目標にふさわしい人間であるか、組織であるかも大事だ、
ということを書きました。
では、管理者、リーダーとしてふさわしい人間とはどんな人間なんでしょうか?
山下氏曰く、
『(部下が失敗したときに)
「バカ、何をやってんだ」といってもいいですよ。でも、そこで「待てよ。これは本当に彼だけのせいか。
おれに何か足りないところがあったんじゃないか。おれのやり方がまずかったんじゃないか」と考える。
そうすることによって、指導者としての成長があると思います。
教え子の失敗から、指導者も学んでいかないといけない。
誰かが失敗したときに、自分を省みることを忘れたら、そこで成長は止まってしまいます」。
とのことです。
これが管理者、リーダーのふさわしさのすべてとは言いませんが、
必要なあり方ではないかと思います。
人のせいにするのではなく、自分を省みる。
つまり他責ではなく、自責で考えられる。
これは管理者、リーダーとしてふさわしい人間である一つの要件だと思います。
私自身も以前の自分を振り返ってみると、ついつい他責で考えてしまうことがあったと思います。
幼いころも親からは人のせいにしてはいけないといわれていた気がします。
(それだけ人のせいにしていたということでしょう。)
また、自分の子供たち(8歳、5歳)を見ていると、人間というのは元来、自己防衛本能があって、
失敗したときに人のせいにするのかなと思えてきます。
何か失敗すると、
「だって、パパが、言ってくれなかったからじゃん!」とか、
「だって、寒くて手が動かなかったんだもん!」とか・・・。
情けないぐらいに人や他のもののせいにしています。
他責ではなく、自責で考えられるようになっていくのは、人間としての成長に一つかもしれませんね。